次世代iPhoneは「見た目」からして超絶斬新だ 「iPhone8」を読み解く4つのポイントとは?
さて次に2つ目の変更点。それは物理的なホームボタンの消滅だ。
有機ELディスプレイを搭載するスマートフォンでは、ボタンも画面の中に表示させる形で実現するデバイスが多い。GALAXY S8も、それまで前面に置いていたボタンを画面の中に収め、指紋センサーを背面に移動させた。
前述のとおり、画面の中にボタンを表示しても、バッテリー持続時間に大きく影響しないことから、端末サイズを大きくせずに画面サイズを最大化したいというニーズをかなえることにつながるのだ。iPhone 8でも、ホームボタンを取り除いて画面の中に配置することで、画面サイズの最大化を狙うと考えられている。
ホームボタンはiPhoneを操作するうえでのきっかけとなる、ある種の安心材料ともいえるボタンだった。iPhone 5sで指紋センサーTouch IDが内蔵され、iPhone 7では感圧式に変わり、少しずつ変化してきた。そんなホームボタンが、次のiPhoneではなくなるというのだ。
ただし、操作性は、特にiPhone 7ユーザーにとってはそれほど大きく変わらないのではないか。
画面の中にホームボタンを常時描いておく方式に変わっても、ディスプレイも既に感圧式のタッチパネル3D Touchが採用されているため、画面の中のホームボタンもiPhone 7と同じような感触をつくり出すことができる。
ただし、画面のホームボタンに指紋センサーの機能を実現できるかどうかは、まだ予測が分かれているところだ。すでにAppleは2016年10月に、ディスプレイの下に指紋センサーを配置する技術的特許を取得済みだ。あとはこれを量産できるかどうかだ。
画面に指紋センサーを配置できれば、有機ELディスプレイ化されたiPhone 8の画面の中で、今までのホームボタンを完全に再現することができる。
テクノロジーの活用による使い勝手の変化
3つ目の変更ポイントはカメラだ。iPhone 8の設計図とされる画像の背面には、縦に2つ並んだカメラが配置されている。iPhone 7 Plusでは、ワイドと望遠の2つのレンズを備えるカメラが横に配置されていた。
それぞれのカメラでの写真撮影も可能だが、2つのカメラを生かして背景と被写体を分離し、ポートレートに美しいボケ味を加える被写界深度エフェクトをソフトウェアで搭載した。
現状このエフェクトは写真に対して行われるが、技術が進歩すればビデオにも利用できるようになるだろう。同時に拡張現実や仮想現実にとっても有用だ。
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