iPhone7、使ってみて分かった「真価」と「課題」 ヘッドフォン端子の廃止にどう対応すべきか
アップルは9月16日に、iPhoneの最新モデル「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」を発売する。iPhone 7シリーズには、おなじみとなるゴールド、ローズゴールド、シルバーに加え、ブラック、ジェットブラックが追加された。この原稿では、4.7インチモデルとなるiPhone 7の新色「ジェットブラック」と、iPhone 7 Plus「ブラック」の実機レビューをお届けする。
2年おきに新しいデザインを提案してきたアップル。しかし今回は例外であることを、あらかじめ述べておかなければならない。iPhone 7はiPhone 6sと、iPhone 7 PlusはiPhone 6s Plusと同じ外観、サイズ、そして厚みを備えるデバイスだからだ。重さは、iPhone 7はiPhone 6sより5グラム軽い138グラム、iPhone 7 PlusはiPhone 6s Plusより4グラム軽い188グラムとなったが、「軽い」という印象はない。デザインもサイズも変わらないデバイスではあるが、正面のセンサーや背面のカメラ部分のデザインが変更されているため、ケースやフィルムはiPhone 7/7 Plus専用のものを使用したほうがいいだろう。
背面から見たときの印象は異なる。これまで、背面上部と下部に通っていたアンテナ用のラインの位置が変更となり、端末の上下のフチを通るようになり、より目立ちにくくなった。アンテナのラインは、ボディのアルミニウムと同じ表面加工が施されている。今回追加されたブラックとジェットブラックでは、黒いアンテナラインと、ボディと同じ表面加工で、目をこらさなければ確認できないほどになった。
128GB以上に用意された特別なカラー
「ブラック」は、表面がマットな仕上げで、光の当たり方によっては、濃いグレーにも見える。Apple Watch SportのスペースグレーやMacBookのスペースグレーとコーディネートしてもぴったりだ。一方ジェットブラックは、7000番台アルミ合金を9工程で磨き上げ、鏡面仕上げを実現している。前述のとおりアンテナラインも鏡面加工されており、息を飲むような輝きに圧倒される。「ただただ美しい、しっとりと輝く真っ黒な薄い板」という、ミステリアスな印象だ。美しく光を反射する表面には、しっとりとした質感すら与えられ、見飽きないさまざまな表情を楽しむことができる。Apple Watchで言えばステンレススチールのスペースブラックモデルとの組み合わせがふさわしいと感じた。
デザインが変更されなかった代わりに追加されたジェットブラックは、iPhone 7の象徴的なカラーとなることは間違いない。特別なモデルとして、128GB(ギガバイト)以上のストレージを持つモデルにのみ設定されている。9月9日に予約が開始されたが、予想どおり、世界中でジェットブラックに注文が殺到した。これからの予約では11月以降の受け取りとなるようで、予約しそびれた人は9月16日の発売日に運よく手に入れられることを期待しよう。
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