iPhone7、使ってみて分かった「真価」と「課題」 ヘッドフォン端子の廃止にどう対応すべきか

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iPhone 7の使い勝手で、これまでと最も大きく変わった点は、ホームボタンとイヤホンマイクだ。いずれも、日常的に利用頻度が高い部分だけに、筆者も注意深くその体験の変化に注目した。

新しいホームボタンは、これまでの物理的に押し込む構造から、圧力を検知してTapTic Engineで反応を返す、擬似的なボタンへと変更された。電源をオフにすると、それが動かないボタンであるとわかる。ボタンは押し込めないが、「押し込んだ」と検知すると、振動、正確にはクリック感が返ってくる仕組みだ。確かに、「押した感」はあるが、今までのホームボタンの「押し心地」はない。そのため、ホームボタンをタッチしたのか、押したのか、長押ししたのか、という違いを捕らえにくく、使い始めた当初は慣れなかった。2度押ししてマルチタスクを開こうすると、長押しと検出されてSiriが起動する、ということが多かった。

そこで、これまでのiPhoneを使ってきた人は、ホームボタンのクリックの調整を行うと、感覚をよりつかみやすくなるだろう。「設定」アプリの「一般」→「ホームボタン」を開くと、標準では「2」が選択されている。これを「3」に変更すると、より強い力でのクリックに反応するようになる。逆に、もっと軽くクリックしたい場合は「1」にすればよい。筆者は使い始めて3日間は「3」でコツをつかみ、慣れてきたらより軽い「1」に設定し、現在に至っている。

ホームボタンは、使用頻度も高く、使い続けると反応が悪くなることがあった。感圧式となったことで、物理的に壊れる心配はなくなり、また心地よいクリック感を選択できるメリットがもたらされている。

ヘッドフォン端子廃止に対する3つの対策

ホームボタンに加えて大きな変更は、ヘッドフォン端子がなくなったことだ。iPhone 7の底面には、中央のLightning端子のみを残し、あとはスピーカーとマイクの穴が空けられたシンメトリーのデザインとなったのだ。イヤホンマイクとして付属するEarPodsはLightning端子を搭載し、Lightning端子からこれまでのヘッドフォン端子へ変換するアダプタも付属する。ちなみに、付属するEarPodsや変換アダプタのLightning端子部分は、金色から銀色に変更されている。

iPhone 7では、ヘッドホン端子が廃止された

筆者は夜寝る前に、ベッドで音楽を聴いたりビデオを見ることが多い。多くの人がそうしてきたように、iPhoneを充電しながらイヤホンで聴く、という使い方をしないと、翌朝電池がなく、充電もそこそこに家を出ることになりかねない。しかし、iPhone 7にはLightning端子が1つしかないため、充電か音楽かを選ばなければならなくなってしまった。これに対する解決策は3つ。

1つ目は、アップルが販売するiPhone用のスタンド「iPhone Lightning Dock(税別4200円)」を使うことだ。スタンドにはヘッドフォン端子が用意されているため、愛用のヘッドフォンを引き続き利用することができる。

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