カルビー「ポテチショック」が呼び込んだ特需 コイケヤにも波及、消費者が一斉に走った

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次に休売対象となったカルビー「ポテトチップス」商品に絞って売上点数を見てみた。

2017年4月10日(月)から始まった1週間は同72点となった。直前1週間は38点だったので2倍弱にハネ上がったものの、2017年1~3月までは同40~70点ぐらいで推移していたため、爆発的に増えたワケではない。

ポテトチップス全体に占める、休売対象商品の寄与度はさほど大きくない。カルビーのポテトチップス販売量はかなり増加しているのに、実際の休売商品POSデータの売上増はそれほどでもないのだ。ということは、休売の報道につられて、販売を継続するポテトチップスまで消費者が購入したと考えられる。

ついでに、湖池屋の「ポテトチップス」についても同じく売上データを見てみた。同社もカルビーと同じく、一部商品の販売休止を決めたが、それは3月末のこと。しかも同社は特にホームページに載せているわけでもない。報道やネットニュースで書かれているが、少なくとも休売を決めた時期は4月10日ではない。

しかし、実際には2017年4月10日(月)から始まった1週間の売上点数は急増していた。2017年1~3月までは1店当たり週に50~60点ぐらいで推移していたのが、2017年4月10日(月)から始まった1週間は同93点になった。直前1週間は同44点。それまでの約2倍にハネ上がったことになる。

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