内田隆
第4回にイチローを例に成功する人とはチャンスに数多く出合うことができ、出合ったチャンスを活かせる技術を持っている人だとお話しました。そして第5回、第6回では、チャンスに数多く出合うためにはチャンスと思える前向きな思考力を鍛えること、前向き力を日常で鍛えるためのリフレーミング技術を紹介しました。今回は、出合ったチャンスを活かせるためのスキルについてお話したいと思います。
成功する自分経営(第4回)=チャンスの発見(第5,6回)×チャンスの成功確率(今回)
成功確率を飛躍的にあげるスキルを私は戦略的準備力と呼んでいます。これはチャンスに出合う以前に戦略を準備しておき、打席で確実にヒットを打てるようにしておくスキルです。野球の野村監督も「体力や気力が一流なのは当たり前、その先にあるのは知力だ。それはどれだけの備えをしたかで結果は決まる」と述べていますが、戦略的準備は成功確率を上げる非常に重要な成功要因です。ここからは、読者の皆さんが戦略的準備力を鍛えてヒットを打つ方法を紹介していきたいと思います。
以前お話したネットワーキングパーティにあなたが出席するならば、次のことをしておくことで人脈を効果的かつ効率的に築くことができます。
1. | 自分に必要な人脈をリストアップし、パーティで会うべき人を3人挙げておく |
2. | その3人との出会いから、具体的なアウトプットゴールを設定しておく |
3. | 自己紹介用に15秒間で自分をアピールする準備をしておく(エレベーターピッチと言います。所属先や会社名でなくあなたがどんな強みを持ち素晴らしいかをアピールできますか?) |
あなたの回答
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※回答例は最後に紹介します
練習(準備)しておくほど成果がでますので、最強の35歳ビジネスプロフェッショナルを目指している方は、是非戦略的に準備してください。ネットワーキングパーティだけでなく、セミナーや同窓会、別部門との会議などでも、準備しておくだけであなたの人脈を豊かにすることができるはずです。また廊下で社長とすれ違ったときに思い切って話しかけ(チャンスに出合う)自分をアピールしたいならば一言で何を伝えますか?社長や役員の前で製品をプレゼンテーションする機会ができたときどんな準備をしておきますか?いきなり本番を迎えては良いアピールとはならないはずです。しっかりと戦略的に準備しておくことが大切です。
一方で、まだ具体的に考えていないけど将来転職することもありそうだという方には、レジュメ(職務経歴書)を今から準備しておくことをお勧めします。転職しようと決めてから、良いお誘いをいただいてからでは時間的に良いレジュメは完成しません。今からレジュメを準備しておくことで自分のスキルや実績の棚卸もできますし、伸ばすべきスキルや経験が分かることもあります。
また、あなたが異動したり昇進したりしたとき、あなたは最初の一日に何をしますか?これも戦略的に準備しておくことで大きな違いが生まれます。
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