(第7回)チャンスで確実にヒットを打つ戦略的準備力

 例えば、次の質問を、自分のことと思って考えてみてください。

あなたは明日マーケティング部門の部長に昇進します。就任初日に何をしますか?
 大手企業の部長ならば部下は40名くらいいるでしょう。課長は4~5人いるはずです。あなたはそれまで同僚だった課長や、課長時代の部下、あまり一緒に仕事する機会のなかった別の課長の部下、関係部門、上司である事業部長や執行役員などに自分が部長になることでマーケティング部がどこへ進むのかを示さなければいけません。
 「着任初日に何をしなければいけないのか?最初の一週間、一カ月、三カ月には何をしなければいけないのか?」と考えて準備をすることは、どのような仕事、どのようなポジションにおいても大切です。特に、最初の日をどのように過ごすかを考えておくことは重要です。
 他人が持つ印象の80パーセントは初対面で決まると言われています。そして、ある仕事に就いてから三カ月の間に、その後の仕事の核となる人たちのほとんどに会い、自分の評価もほぼ決まると言われています。初日から良いスタートを切るため、長期的に成功するためにも、スタート前からの戦略的準備が必要です。
 部長になるのはまだまだ先だと思うかもしれません。ですが、日本人は平均すると就職や転職の他にも、同じ会社内での異動や昇進などにより、一生の間に六、七回ほど新しい仕事、すなわち「最初の一日」に出合います。

 最初の一日はあなたにとって新しいスタートを切れるチャンスの日でもあります。その一日をどう上手に過ごすかはあなたの戦略的準備力にかかっていると言えます。

 最後に、準備することでより良い成功が得られるのは生活においても同様です。

*家を買う(借りる)
*高額の買い物をする
*好きな人に告白する/結婚する
*子どもと話し合う
*海外移住する
*結婚生活を始める
 このようなイベントのために今から戦略を準備しておくことは上手くいく確率を高めることに繋がります。

 「幸運とは準備とチャンスの巡り合わせである」(セネカ)という言葉の通り、日常から少しの準備を積み重ねる心がけをしておけば成果が変わることと思います。幸運を呼び込むことができるはずです。そして準備は必ずあなたを成功へと導いてくれるはずです。

※戦略的準備の回答例
あなたの回答
1.作りたい人脈
・H社かL社の広告営業部長
・IT社長A氏
・海外MBAホルダー
2.具体的なアウトプット
・H社かL社の広告営業部長と知り合いになり、
 考えている企画Jに関する打ち合わせをしてもらう機会へと繋げる
・前職は広告マンだったのにIT起業をスタートし成功させたコツを吸収したい
・海外MBAに興味あるので、行きたいMBA学校の体験談を教えてもらう
3.自己紹介
(海外MBAホルダーCさんに話しかける場合)
「私は○○校でMBAを取得したいと思っています。留学されたCさんは具体的にどんな点が役に立ちましたか?○○校への思いを強くしたいのでぜひ教えていただけないでしょうか?」


内田隆(うちだ・たかし)
マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院経営学修士(リーダーシップ、ネゴシエーション、戦略、起業を専門に学ぶ)。更に、ハーバード大学ビジネススクール、ケネディ行政大学院にてリーダーシップや組織経営を学ぶ。
在学中300人以上の世界のビジネスリーダー、国家元首達と会い、彼等のリーダーシップスタイルを独自に研究。特にビジネスリーダーシップやWin- Win型ネゴシエーションを家庭や趣味に応用した「人生のリーダーシップモデル」を独自に構築し定評を得る。
2007年株式会社フォロードリームを創立し代表取締役会長兼CEOに就任。他人を恣意的に動かすことよりもまずは自らをリード手本を示す「セルフリーダーシップ力」で社員力を経営競争力へと変える経営戦略&リーダーシップコンサルティングや講演、研修、執筆活動など幅広い分野で活躍している。
詳細プロフィールはこちらまで
HP: http://www.followdream.jp Email: info@followdream.jp
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 令和を生きる若者のための問題解決法講座
  • 精神医療を問う
  • 読んでナットク経済学「キホンのき」
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
台湾と中国のデジタルは違う<br>唐鳳・台湾デジタル大臣に聞く

台湾を代表する天才プログラマーの名声を得て15歳で起業した唐鳳氏。「デジタル民主主義」「開かれた政府」を体現した38歳の若き大臣が、これまでの実績、日本や中国との比較、IT教育やITの未来などについて胸の内を語りました。

  • 新刊
  • ランキング