近年、春夏ジャケットのバリエーションが増えていることにお気づきでしょうか? 百貨店・セレクトショップのみならず、ツー・プライス・スーツ量販店からユニクロまで幅広い販売チャネルで「機能性ジャケット」を見掛けます。
私は、プロの目線でユニクロもカッコよく!をモットーに、延べ4000人に近いビジネスマンの買い物に同行してきました。そんな私からは、繊維メーカーの躍進によって「クールビズの定番」が変化しているように見えます。
機能性ジャケットとは、繊維メーカーが独自技術で開発した冷感・温度調整機能がある生地でつくられた服。これまでシャツ仕立ての綿・麻サマージャケットはありましたが、ここ数年、スポーツウエアのような機能性ジャケットが目を見張る勢いで普及しています。
2011年が転機か? サマージャケット需要と実力
これまでインビスタ社のクールマックス、東レのクールアベニュー、エバレットなど繊維メーカー各社の機能性生地は、SHIPS、三陽商会、THE SUIT COMPANYなどさまざまな販売チャネルでスラックス、シャツを中心に扱われていました。
そもそもクールビズが始まった2004年、機能性ジャケットというカテゴリはなく、当時のサマージャケットはニット織りでカジュアル感が強いタイプ、もしくは伸縮性が感じられないシワが付きやすい麻生地だったため、ビジネスマンの普段使いに向いていなかったのです。
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