アスレチック(運動競技)とレジャー(余暇)。その2つを組み合わせた造語「アスレジャー」をご存じですか? トレーニングウエアの要素を普段着に取り入れた「週末カジュアル服」。米国発のファッションジャンルです。
私は「プロの目線でユニクロもカッコよく!」をモットーに、延べ4000人に近いビジネスパーソンのファッションの買い物に同行してきました。そんな私から見て、アスレジャーは「もはや流行という枠を超えているのでは?」といえるほど、その認知度が高まっています。
近年はやったジョガーパンツはじめ、トレーニングウエアのデザイン、機能性を持ったアスレジャー商品を幅広い販売チャネルで見掛けます。その広がりはスポーツブランドのみならず、3月15日にユニクロが新宿高島屋(東京都新宿区)8階にオープンさせた新コンセプトショップ「UNIQLO MOVE(ユニクロムーブ)」までさまざまです。
2020年に東京五輪を控えているのに加え、健康志向の高まりからもトレーニングジムに通う人や、自主的にランニング、サイクリング、壁に付けられた無数の突起物を使って壁を伝ったり、登り降りしたりするボルダリングを楽しむ人が増えているといわれています。これまで以上にスポーツ・体を動かすことになじみがある人たちが増えたことで、そのシーンに合うアスレチックなデザインの服装を日常生活に取り入れる機運が高まっています。
浮かび上がった既存のユニクロ店舗との違いとは?
アスレジャーといっても、それ専用の服がたくさんあるというワケでもありません。それは「機能性を備えたカジュアルウエア」を掲げるユニクロムーブと既存ユニクロ店舗との「違い」に表れています。
ユニクロムーブから生まれた限定商品は、メンズにおいて1種類しかありません。後は既存のユニクロ店舗でも買えるモノばかりです。何が違うかというと、それはコーディネートの提案。ユニクロムーヴで展示・陳列されている服の組み合わせは、アスレジャーに特化しています。
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