一生モノの高級ダウン「モンクレール」の正体

衣料不況の中、右肩上がりの成長が続く

モンクレール銀座店。夜になるとモンクレールの文字が幻想的に浮かび上がる(記者撮影)

東京・銀座2丁目の高級ブランドが立ち並ぶ一角に、重厚な大理石をあしらった路面店がある。高級感が漂う店内に一歩足を踏み入れると、照明の下に数々のダウンがそろえられている。

2015年10月にオープンした「モンクレール 銀座」。2011年開業の青山店に続く日本で2店目の旗艦店だ。店内は30~40代と見られる客が中心で、男性の一人客ほか、夫婦やカップルで商品を吟味する姿も目立つ。銀座という土地柄、訪日外国人客も多い。

フランス産など最高級グースダウンを使用した同社のダウンは1着あたり20万円を下らない。それでも日本で支持を広げている理由は何だろうか。

雄鶏のロゴがトレードマーク

フランス発祥のモンクレールは、登山などにも利用される本格的なアウトドアウェアのブランドだ。1980年以降、タウンユースを目的としたダウンジャケットの発売を開始。雄鶏のロゴがあしらわれたダウンは一般消費者に徐々に浸透していった。日本においては1990年代にセレクトショップなどで取り扱いが始まっている。

同社を率いるレモ・ルッフィーニ氏は1998年にクリエイティブディレクターに就任。2003年には経営権を取得し、現在まで会長職を兼任している。会長就任以降、PE(投資)ファンドの力も借り積極的な海外展開を推進。2013年には投資ファンドのカーライルグループによる株式売却を契機に、イタリア証券市場に上場した。

現在は世界70カ国、200以上の直営店を展開する。そのうちアジアは販売額の3割以上を占める。東京だけでなく、韓国のソウルや中国の北京にも旗艦店をオープン。2015年、日本のほか中国と韓国を含めたアジア地域は前年同期比20%超増と高い伸びを示した。ルッフィーニ会長は「日本は重要な市場であり、銀座の旗艦店のオープンがブランドの進化を確実にした」と語る。

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