アスレジャー・アスレチックテーラードという米国発のファッションジャンルの勢いも手伝い、2017年ツー・プライス・スーツ量販ブランドP.S.FA(はるやま商事)がスポーツブランドアディダスの機能性ジャケットを発売。生地提供は帝人フロンティアのDELTA、発売元はアディダスジャパンという中で、3万円を切る価格の機能性サマージャケットです。
アディダスは2016年イセタンメンズとジャケット、スラックスなどビジネスファッションアイテムを共同開発。ここ数年カジュアル化が進むビジネスファッション市場に入り込む糸口を探しているように見えます。一方、業界3位級のP.S.FA(はるやま商事)にとっても、アディダスの知名度を生かした異色コラボ戦略は、スーツ量販業界内で差別化を図るうえで両社の思惑が合致したのではないでしょうか。
オン・オフ兼用を想定したこれらのサマージャケットは、洗濯可能でシワが付きづらいため、バッグに収納できます。また、手軽な価格で購入できるようになった今、もはや「ノーネクタイ・ノージャケット=クールビズの定番」とは言えなくなっているかもしれません。
ノーネクタイ、ジャケットに違和感があるビジネスマン
そもそも2004年入社以前のビジネスマンにとって、それまで着ていたスーツファッションからネクタイ、ジャケットを差し引いた格好がクールビズという認識が強く、その一方で、このファッションに違和感を覚える男性はいまだ多いように私には見えます。
外資系IT企業にお勤めの40代ビジネスマンにヒアリングしたところ、クールビズ期間であってもジャケットは必ず手に持っているという話を伺いました。というのも、営業先の商談相手が役員クラスだったとき、先方がジャケットを着ていることが多いので、営業マンである自分たちもジャケットを着るためだそうです。
また、メガバンクにお勤めの30代銀行員も同様に、住宅ローンを担当する彼は土日であっても必ずスーツ、ネクタイを絞めるということ。2年前にスーツセレクトの機能性スーツをこの方にチョイスしたところ、清涼感あるスーツのお陰で仕事の能率が上がったという報告を受けました。
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