ところが、クールビズ開始時期が5月に早まった2011年からサマージャケットの潮目が変わりました。
これまで以上の節電ムードがオフィス環境に求められた結果、2012年東レが節電対応スタイルとして、機能性生地クールアベニューを活用したシャツ、スラックスを提案。翌2013年同ブランドから機能性ジャケットをリリース。クールビズ開始が早まり、ジャケットを脱ぐほど暑くないクールビズ期間が生じたため、サマージャケット需要が高まったとみられます。
このころからTHE SUIT COMPANY(青山商事)はじめ、ツー・プライス・スーツ量販大手4社で2万円を切る価格帯の機能性ジャケットが登場。さらには、2015年春夏ユニクロで発売されたウルトラライトウェイトストレッチジャケットは5990円! 年を追うごとに機能性サマージャケットの価格は手が出しやすくなったのです。そんな中、私が最も注目する繊維ブランドは「小松精練のクールドッツ」です。
まるで着ていない着心地! 次世代のサマージャケット
クールドッツのサマージャケットを、私が初めて見つけたのは2015年アバハウスでした。この繊維で企画されたサマージャケットは、これまで以上に薄く体感的にジャケットを着ている心地がまるでありません。
翌2016年には、同繊維メーカーの同一生地で企画されたサマージャケットをセレクトショップのエディフィス、アバハウスにて発見しました。そして、2017年今季は昨年以上にさまざまな販売チャネルで扱いが増え、ファッションビルのテナントブランドからツー・プライス・スーツ量販までクールドッツのサマージャケットを見掛けるようになりました。
クールドッツのサマージャケットを扱うTHE SUIT COMPANY、またこれに近い体感のハイブリッドセンサー(フレックスジャパン)を扱うスーツセレクト(コナカ)、そして、P.S.FAはスポーツブランドアディダスとのコラボレーションを打ち出しました。
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