2.玉手箱・C-GAB・CAB
シェア2番手である、SHL社のテスト群。うち「玉手箱」は自宅受検型のWebテストでシェアNo.1となっている。計数では統計表を使った読み取りのテストがあり、外資系の銀行などで使われることが多い。「C-GAB」は玉手箱のテストセンター版。「CAB」はコンピュータ職の採用テストで、Web版の「Web-CAB」が人気となっている。
3.TG-WEB
実施急増中の自宅受検型Webテスト。性格テストの種類の多さが特徴で、性格面などでの適性を重視する企業に人気となっている。TG-WEBのテストセンター版が「ヒューマネージ社のテストセンター」である。
4.SCOA
20年以上の実績がある、根強い人気テスト。知識や学力を重視する、学力検査の傾向が強い。信用金庫や地方自治体などの採用で多く使われている。長らくペーパーだけしかなかったが、2015年1月にテストセンター版の本格稼働を始めた。
主流はWebテスト、専用の対策が必須
採用テストの形態(方式)は、かつてはペーパーテストがほとんどだったが、現在ではWebテストやテストセンターが主流になっている。特に有名・人気企業の新卒採用ではこの傾向が強い。これは日本経団連の「採用選考に関する指針」で、広報活動の解禁時期と解禁内容が決められているためだ。出題内容が異なるため、採用テストは原則としてテストごとに専用の対策が必要である。SPIと玉手箱の問題例を見てみよう。
採用選考に関する指針では、Webテストとテストセンターは、ペーパーテストより3カ月早く実施できる。そのため有望な人材をいち早く確保したい企業は、Webテストとテストセンターを実質的な筆記試験として使っているのだ。そうしたことから対策は、Webテストやテストセンターが先、ペーパーテストが後、が望ましい。
なお、一部の外資系企業や大手のIT企業など、独自の日程で採用活動を進める企業の中には、これらの解禁日よりも早くから選考を行うところも多い。志望企業の動きを予測して備えることが大事だ。
テスト対策の最も効率的な方法は、自分の志望企業で実施される可能性の高いテストを調べて、そのテスト対策から先に始めること。企業は同じテストを、数年にわたって使い続けることが多いので、過去にどのテストを実施したかを調べるとよい。