──頂点の百貨店から「特別限定品を作れ」と吹っかけられたり。
そうそう。買い取りはしない、リスクも取らない、でも当店は別格だからとか言って別注を求めてくる。新しくできる都心のビルに出店を決めたらネチネチいびられたり。僕がその百貨店が誇る大ブランドに屈しないから、気に入らんわけですよ。それで何か見つけては文句つけてくるわけですけど、「いや、意味わからないです」という話で(笑)。
このままだとものづくりができなくなる
──工芸メーカーが自立し、プライドを持ったものづくりを取り戻すことが、自社の生きる道にもつながると他社のコンサルを始められた。ある種の業界お助け人ですか?
いやいやそんな、別に僕、善人ではないんで(笑)。ただ、本当によその産地で次々潰れていくから、このままだとものづくりができなくなる、という危機感が最初にあって。僕らの店で扱う8割以上は他メーカーにOEM(相手先ブランドによる生産)で作ってもらっていて、その彼らがどんどん潰れていく。
そこで僕らがコンサルに入って生き返らせることができれば、その会社にとってもいいし、うちにとっても安定的な供給源になるわけですよね。そのためのコンサル。別に慈善事業じゃないんです。僕ら自身のサプライチェーンの確保です。
──他人のコンサルもきれい事じゃなくて、自分たちのため。
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