もうそろそろ夕方になってきたな。植木屋さんたちは、まだ仕事をしとるな。いつごろ終(しま)いにするんやろうか。うん? あと1時間はする? そうか。えらい熱心やね。
しかし、やっぱり、植木の手入れをしてもらうと、ずいぶんと景色が変わるな。お茶のおかわり、頼んでくれや。ほんま、きょうは、こんなにゆっくりするのは、仕事をしだしてから、はじめてやな。覚えがないな。
2代目は創業者や先輩諸氏に意見を求めるべき
2代目の後継者ね。後継者がどんなことを心掛け、考えんといかんということね。それはひとつはな、なんというても謙虚であらねばならんということや。
そのためには衆知を集めるというか、創業者や先輩諸氏に意見を求めるというか、そういうことをせんといかんわね。
というのはね、創業者というのは、いわば、無から有を創り出したわけや。なんもなかったところに、ひとつのお店なり会社を創ったわけやから、自分が創ったという意識が強い。当たり前のことやな。
それだけではない。創業者に対しての、周囲の人たちの気持ちというものも相当尊敬というか、敬意を払うというか、そういう思いが強いわけや。また創業者と一緒に努力してきた人たちも創業者を中心にして自分たちもお店を、会社を創ってきたという、強い意識がある。
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