アカウント名を「〇〇@ログアウト中」に変更
3年生になると中高生は勉強中心の生活にシフトしていきます。「勉強しないと志望校に受からない」ということは、中高生たちもよくわかっています。そして、最大の敵はスマホであるということも重々知っています。
そこで、彼らはスマホをリビングに置いて自分の部屋で勉強したり、タンスにスマホをしまったりして、スマホと物理的な距離を置きます。勉強を始めるときは「機内モード」にして通知を受信しない、スマホが禁止されている塾の自習室で勉強する、といった方法も使います。ロック画面に「勉強しろ」という壁紙を設定して、ロック解除を踏みとどまるように工夫する中高生たちもいます。
最も時間を費やしてしまうのがSNSだということも理解しています。そこで、Twitterの「本垢(実生活の友人とつながっているメインのアカウント)」をログアウトして、Twitter断ちをします。アカウント名を「〇〇@ログアウト中」に変更し、「合格までログアウトします。連絡はLINEで」などの固定ツイートを残します。しかし、高校生は平均3.1個のアカウントを持っています(電通総研「若者まるわかり調査 2015」)。「裏垢(親しい友人と本音を話すアカウント)」はログアウトせず、非公開にして交流を続けるなど、完全にTwitterを絶つわけではないケースもあります。
「勉強垢」という勉強専用のアカウントを作り、書き込んだノートや単語帳といった勉強の成果をTwitterやInstagramに投稿する中高生もいます。勉強垢同志はハッシュタグ経由でつながり、励まし合うのです。勉強垢は勉強管理SNS「Studyplus(スタディプラス)」をきっかけに広まったようですが、筆者の周囲ではそれほど多くない印象です。
LINEも当然、セーブしなければいけないのですが、連絡ツールとして使わないわけにはいきません。そこで、「低浮上」という言葉をステータスメッセージ(旧ひとこと)やタイムラインに記入します。「LINEはやめないけど、頻繁にはチェックできないし、返信もたまにしかできない」ということを友だちに知らせているのです。
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