“友チョコ”を工夫して大量生産
好きな彼を呼び出して「好きです!」とチョコを渡す――中高生の親世代が過ごしてきたバレンタインデーは、好きな男性に女性が告白する日でした。しかし、イマドキの中高生にとってバレンタインは、女友達にチョコを渡す「友チョコ」がメインになっています。
友チョコは大量に用意しなければなりません。クラスの友達、部活の友達、一緒に通学する友達など、仲良くしている人になるべく多く配りたい。そのためにスマホで「チョコ 大量生産」などのワードで検索し、簡単にたくさん作れるレシピを入手します。
そう、友チョコは手作りが基本なのです。料理レシピサイトのクックパッドでも、「大量生産」のキーワードが入ったバレンタインレシピが数多く紹介されています。小学生はアルミのカップに溶かしたチョコを流し込み、かわいくトッピングして固める程度ですが、中学生、高校生と年齢が上がるにつれ、トリュフやクッキー、ケーキなど本格的になっていきます。「チョコのケーキやブラウニーなら、ひとつ焼いてスティック状に切り分ければ大量に作れるよ」と、教えてくれた高校生もいました。
完成したお菓子は、100円ショップなどで売られているラッピング用品で、ひとつずつ分けていきます。渡し忘れのないように、相手の名前やメッセージカードを添えて完成です。
ここで悩む点が、誰にあげるのかという問題です。「あの子に渡すのに、あっちの子に渡さないのは変かも」と数が増えていったり、「こちらが渡しても、相手は用意していないかもしれない」と考えてやめてしまったり、結論を出すのは難しいものです。そこで、中学生は得意の「LINEのタイムラインアンケート」を行います。
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