ツイッターで女子が飛びつく「美垢」の正体 1万6000フォロワーの女子高生を直撃

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高校3年生の優奈さん(仮名)は1万6000フォロワーを持つ美容アカウントを運営(写真:筆者撮影)

「美垢(美容アカウント)」をご存じでしょうか。Twitterでコスメやスキンケア、ダイエットなど、美容に関する経験談や知識を発信するアカウントです。運営しているのは中学生から大人まで、ほとんどが普通の女性たちです。

ツイートの内容は、「100円ショップのコスメでこんなお化粧ができた」という画像や、その日の体重などダイエットの効果、美容雑誌などから得た情報です。美容アカウントの中には、コスメ、ダイエット、マッサージ、整形など、さらに専門性を持って運営しているアカウントもあります。「外見だけキレイになっても意味がない。大切なのは心」といった、キレイになるための意識の持ち方を発信するアカウントもあります。

アフィリエイト目的の美容アカウントも多く、Twitterだけではなく、Instagramでも積極的にコスメやダイエットフードなどの商品リンクを張っています。

女子中高生も美容アカウントをフォローして情報を集めたり、自分で運営したりします。中学生は「プチプラコスメ(100円ショップのコスメなど)」、高校生は「デパコス(デパートで販売されているコスメ)」など、年齢に合わせた内容を発信しています。これらのアカウントは「#美容垢さんと繋がりたい」「#ダイエッターさんと繋がりたい」などのハッシュタグで輪を広げ、リプライやリツイートなどで盛んに交流しています。

15キロのダイエット成功がきっかけ

優奈さん(仮名)は、「LJK(ラストJK)」と呼ばれる高校3年生。ダイエットを始めて1年で15キロやせたそうです。ダイエットの経過を発信したら誰かの役に立つかもと、美容アカウントを始めました。

優奈さんは「自分に自信がないタイプ。そんな自分を変えたかった」ため、美容アカウントは「なりたい自分」のキャラクターにしようと思い立ちました。

「言葉遣いが丁寧で、批判とかしないキラキラしたアカウントにしたかった。かといってウソをつくのではなく、自分の中の女の子っぽい部分を切り出している」

美容アカウントを開設した当初はダイエットの経過や食事内容、マッサージの方法などを週1回のペースで発信していたそうです。そのとき利用したのが「#ダイエッターと繋がりたい」というハッシュタグ。Twitterではハッシュタグにより、同じ方向性のアカウント同士が出合うのです。

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