ツイッターで女子が飛びつく「美垢」の正体

1万6000フォロワーの女子高生を直撃

初めの頃はツイートする時間帯にも気を使っていたそうです。

「土曜の昼と日曜の夜にツイートするとよく読まれると気づいたので、そうしていました。あとは平日の朝と夕方も読まれるけど、中心は土日」

人気アカウントとして成長した今は、どの時間帯に発信しても読まれるようになったため、特に意識はしていないとのこと。「発信するのに効果的な時間帯を狙うのは、企業の公式アカウントがSNSのコンサルティング会社に相談して行うようなことですよ」と話したら、「そうなんですか。データとか面白そう」との返事。ただ発信するだけではなく、自分のフォロワーの生活時間帯を考慮し、効果的に拡散するための方法を難なく分析した彼女。この世代が社会に出たとき、SNSマーケティングの世界が大きく変わるのかもしれません。

そして徐々にフォロワーが増えて、RT(リツイート)されることも増え、たった3カ月で1万6000アカウントのフォロワーを持つアカウントへと成長。「1万6000アカウントのフォロワーさんがいると、無責任なことはできない。専門家や医者ではないので、わからないことは言いたくない」。

決して「言い切り」の形は取らず、あくまでも「自分の経験談としてこうだった」という言い方をするように気をつけているそうです。現在ではダイエットだけではなく、化粧の仕方や好きな洋服など、美容全般についてツイートしています。

ここまで人気アカウントになった理由も、冷静に分析しています。

「私ぐらい本気でやってる女子高生の美容アカウントは少ないんです。私は身長も平均的で、紹介するコスメも100円ショップなどのプチプラコスメが多い。身近に感じられるから、フォロワーさんも女子中高生が多いです」

フォロワーの女子中高生たちから、美容やダイエットについての質問がリプライやDM(ダイレクトメール)で寄せられます。返信は全部返すようにしているそうです。なぜなら「楽しいから」。

「あこがれています、とか言われると励みになる。ちょっと自分に自信が持てるようになった」

顔出ししたら「ブス」と言われた

優奈さんのアカウントは、あるティーン向け雑誌の目に留まり、優奈さんは雑誌に取り上げられることになりました。顔写真が掲載されるため、親とも相談しましたが、「せっかくのチャンスを何かに生かせるかも」と決意したとのこと。掲載された誌面は自分のアカウントで報告もしました。

「アカウントで顔出しはしていなかったので、中傷されるだろうなとは思っていました。案の定、わざわざ別アカウントを作って批判してきたり、ブスと言ってくる人もいました」

優奈さんのアカウントに限らず、美容アカウントには批判や中傷が多く飛び交う傾向があります。巨大掲示板には美容アカウントを監視して悪口を言い合うスレッドもあるそうです。

「美容アカウントで今文化祭だとつぶやくと、掲示板で文化祭をやっている高校をピックアップする人がいて、どの高校に通っているのかを割り出し、身バレ(身元がバレる)しちゃうことがあるんです。だから私はリア垢(自分の実際の生活に関するアカウント)にはカギを掛けています」

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成長を確実にする組織の根幹を成すのが、研究開発と人事である。研究開発体制は2015年4月、各研究所に横串を通し、顧客起点の組織に生まれ変わらせた。人事制度もグローバル化がほぼ完了。踊り場から飛躍へ、日立の地固めの様相を追う。