MERYは守安氏に従わなかったから成功した

DeNA第三者委員会報告書でわかったこと

会見を終えて会場を去る守安功CEO。その胸を去来しているものとは?(撮影:尾形文繁)

3月13日、DeNAは全記事の公開を停止しているキュレーションプラットフォーム「DeNA Palette」について第三者委員会が報告したレポートを受領したことを発表し、その全文と要約文を公開した。さらに今後の対策や関係者の処分、新体制を発表するとともに第三者委員会、経営陣がそれぞれ記者会見を行った。

記者会見のレポートに関しては、別記事(DeNA、第3者委報告書が明かした「構造問題」)を参照していただきたい。委員会は昨年12月に設置されて以降、26回開催され、聴取対象者は97人に及んだとされ、報告書は全文で277ページ、要約版でも32ページにおよぶ長編となっている。

医療および健康情報を扱う「ウェルク(WELQ)」が不正確な医療情報を掲載していることに端を発した、いわゆる「WELQ問題」に関しては、当初から問題視されていた法令上の問題(著作権法、薬機法、医療法、健康増進法の違反)や、法令違反ではないものの倫理的に問題がある記事が指摘されてきた。それらについて委員会は詳細にリポートしている。

オンリーワンの存在だった「MERY」

しかし今回のコラムでは少々違った角度から、今回の問題について考えてみたい。筆者が注目するのは次の2点だ。ひとつはペロリが運営する女性向けファッション情報サービス「MERY」の運営実態、もうひとつが経営トップが各サービスにどのような目標や評価基準を設けたかである。

まずMERYの運営実態から見ていこう。DeNA Paletteの中でもMERYは異彩を放つサービスで、読者からの支持、広告価値ともに高く、記事公開停止後に後釜を狙ったサービスが登場しているにもかかわらず、MERY後の受け皿になったところはない。いわばオンリーワンともいえる存在であり「メリーロス」なる言葉も生まれたほどだ。組織的にもDeNAとは別会社として運営されていた。

筆者は、いわゆるWELQ問題が発覚したとき、MERYだけは事業として残るだろうと予想していた。MERYは事業として好調なうえ、利用者からの支持もあり、独立して成長していけるだけのプラットフォームとコミュニティが生まれていると感じていたからだ。

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