反対に、LINEを勉強に生かしたいと考える中高生もいます。タイムラインに「スタンプの数×5分勉強します」という画像を投稿し、自分を追い込むのです。しかし、こうした企画はみんなが面白がってスタンプを押すため、現実的ではない勉強時間になったり、コメント欄で会話してしまったりするので、当然勉強は進みません。
「一緒に勉強しよう」と、LINEのビデオ通話でお互いの姿を映しながら勉強する中高生もいます。わからないところがあるとき、中高生は問題を写真に撮って友人に質問するのですが、ビデオ通話ならすぐに見せ合って解説を聞くことができます。ファストフード店などで一緒に勉強をするスタイルをテレワーク式に実現しているわけですが、はたして効率的な勉強なのか、少し疑問に感じますね。
そしてつらい受験を乗り越え、無事に合格通知を手にすると、TwitterもLINEも一変します。
「JKブランド」はプリクラで残す
受験が終わると遊園地やカラオケなどで友達と遊びまくりますが、お別れの瞬間もやってきます。中学の卒業式では、この日だけスマホが解禁され、教室や部室など、思い出の場所で撮影できる学校もあります。仲の良かった友人やお世話になった先生と撮った写真は、LINEのホーム画像に設定したり、Twitterに投稿したりします。「31HR(=3年1組)ありがとう。このメンバーで本当によかった」などの言葉を添え、数多くの写真をコラージュする中高生が多いです。
女子高生は卒業証書を持って制服でプリクラ撮影です。彼女たちは自分たちが「JKブランド」の恩恵にあずかっていることを自覚しているため、JKブランドが終わるこの日を寂しく感じています。女子高生はプリクラ、とばかりに数多くのプリクラ写真がTwitterにも投稿されました。
卒業式には袴を着たり、髪の毛を盛ったりする高校もあります。ヘアスタイルは花や王冠で飾り、ハーフアップの編み込みなどが多いです。一方、髪を盛ってしまうと別室で卒業式になってしまう高校もあるため、茶髪を黒く染めて臨む中高生もいます。
進学先が決まると、学校名を入れた「#春から◯◯」というハッシュタグでTwitterに投稿します。東京大学に合格した場合は「#春から東大」となるわけです。ハッシュタグをタップすれば、同じ学校に進学するTwitterアカウントが見つかります。お互いフォローし合ってRT(リツイート)して拡散し合うこともあります。「#春から◯◯」ハッシュタグは、新入生への部活の勧誘や新入生交流会の情報、学校の近くにある店舗の投稿にも利用されます。入学式を前に、同級生や先輩との交流ができるのです。
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