『an・an』流、女子の"気分"のとらえ方 売れるも売れないも”僅差”だった!

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――女子に刺さる商品を作るために、企業はどんなことをすべきでしょう?

企業の人は、もっと雑誌を読んだほうがいいですね(笑)。同じターゲットの顧客の願望を細かく分析していて、有料で情報を売っているのですから、使えないはずはありません。

それに、無料の情報が山ほどある中でわざわざ雑誌を買っている女子たちは、消費意欲も高い。企業の方々にとってもいい顧客になり得るはずなのです。

それに気づいた企業は、雑誌の広告をうまく使っていますよ。広くまくのは、ウェブとテレビ。一方で、インフルエンサーの人たちだけに情報を届けて、買ってもらって、評価を拡散してもらうために雑誌を使う、という感じです。

雑誌を部数だけで見たり、ウェブをアクセス数だけで見ているようでは、もう時代に遅れています。少なくとも雑誌は、どんな読者が買っているか具体的に見なければ意味がない。最近では技術の進歩のおかげで、この特集の中でこの部分を読んでいる人はどんな人かというところまで、細かく追いかけることができるんですよ。

読者がどんなことにコストと時間をかけることをいとわないのか。そこには絶対に大きなビジネスチャンスがあるはずです。広告主は、ページ当たり何百万円という金額をかけるわけですからですから、そこまで細かくやらないともったいないですよね。

女子感のある人たちって、とてもパワフルで、影響力も大きい。ネットで発信するツールを得たことで、彼女たちが物事を動かすパワーは、さらに強まっていると思います。面白い世の中になってきましたね。

(撮影:尾形文繁)
 

長瀧 菜摘 東洋経済 記者

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ながたき なつみ / Natsumi Nagataki

​1989年生まれ。兵庫県神戸市出身。中央大学総合政策学部卒。2011年の入社以来、記者として化粧品・トイレタリー、自動車・建設機械などの業界を担当。2014年から東洋経済オンライン編集部、2016年に記者部門に戻り、以降IT・ネット業界を4年半担当。アマゾン、楽天、LINE、メルカリなど国内外大手のほか、スタートアップを幅広く取材。2021年から編集部門にて週刊東洋経済の特集企画などを担当。「すごいベンチャー100」の特集には記者・編集者として6年ほど参画。2023年10月から再び東洋経済オンライン編集部。

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