評価されたければ「戦のルール」を知るべきだ 推測で行動計画を立てるのは危険

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派遣先で頑張りすぎると本社に戻りにくくなるようなのですが……(写真:Graphs / PIXTA))

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

2016年11月に未経験ながらSEとしてIT企業に転職した者です。
現職では入社後の半年間は原則、派遣社員として人材派遣会社に出向し、主に家電量販店や携帯電話ショップのスタッフとして働くことが義務づけられています。
その理由は3つあり、まずプログラミングスキルの習得に励むために少なくとも半年間の研修期間が必要であること。次に現場での仕事を通して、社会人としてのマナーを実戦を通して身に付けること。最後に初めはSEとして戦力になれない分、ほかのことで会社の売り上げに貢献すること。そのような狙いがあるようです。
この半年間は会社(本社)が用意したSE育成のカリキュラムというものがあり、これを派遣の仕事の合間を縫って進めていきます。進行が早く、開発の現場でも十分に活躍できるほどのスキルを身に付けた人は、半年を待たずしてSEとして活動することも認められています。私はなるべく早くSEの仕事がしたいので、このカリキュラムを今、必死に進めています。
しかしこの話には落とし穴がありました。
カリキュラムの進行が早く、開発の現場でも十分やれるほどの力を身に付けたとしても、派遣の仕事の状況次第ではSEへの移行が保留になるというのです。
どういうことかというと、半年間の派遣の仕事で頑張って結果を出し、実績を作っていくと、派遣の現場サイドから抜けられては困る人材として、本社へのリターンに難色を示されるようなのです。会社側もそういった人材派遣系の取引先のお願いをむげに断れないので、本人の希望や努力とは関係なく、派遣の仕事が延長になってしまう可能性があるのです。
早くSEになりたくて、研修も派遣の仕事も頑張ってきたのに、頑張ってしまったがために、皮肉にも自分の希望から大きく遠ざかる状況に陥ってしまうのです。研修期間を終え、SEとしての契約を結べば、待遇も上がるので、そういう意味でも早く研修期間を終えたいと考えています。でも派遣の現場の声次第では、現在のあまりよくない待遇のまま研修期間が延長されるので、これは不条理というほかありません。
SEとして早く活躍するためには、あまり派遣の現場で存在感を示したくないと思っています。ただあまりにつたない作業に終始すると本社と派遣現場の双方に迷惑がかかり、それは絶対に避けたいと思っています。
派遣の仕事で頑張りながらも、自分の力がついた段階ですぐにSEに移行できるよい方法はないかと真剣に悩んでいます。自分は派遣の仕事でどういう振る舞いを見せればいいのでしょうか。
会社員 クッチー・ナポリオ
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