「夫婦円満の秘訣」とは?
最近、若い人とお話をしていて、ハッとしたことがあります。ある独身者が、「結婚に対する良いイメージが持てない」と言うのです。当欄でも「家庭のトラブルの相談に応える」という性格上、結婚の面倒な側面ばかりを浮き彫りにしています。「結婚悲観論」への、責任の少しは感じないわけにはいきませんでした。
そこで、筆者が見てきた自他共に認める幸福な結婚をされている方々をモデルに、その共通する点を夫婦円満の秘訣として、紹介したいと思います。
どれも平凡なことですが、幸福な結婚をしておられる方もたくさんいらっしゃることと、そこから学べる教訓を、若い人に知っていただきたいのです。
教訓1・尊敬に基づかない愛情は、もろい
私は団塊世代ですので、友人・知人は金婚式を迎えたり、それに近い年月を共にしている夫婦がほとんどです。その中から、神様が引き合わせたのかしらと思えるほど仲良く、円満な夫婦に共通する最大の点として私は、“お互いが尊敬し合っていること”だと、常々感じてきました。
それは“愛情”だと唱える人も多いと思われます。ですが、結婚生活50年以上のいちばん大切なものを愛情とするのは、少し言い足りないような気がします。尊敬に基づかない愛情は、もろさをはらんでいるからです。
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