稼げない男が軽視する「服が与える第一印象」

無難な見た目ではその他大勢で終わるだけだ

ビジネスの場における外見は、この「ペットボトルのラベル」と同じ役割を果たしている。人は無意識にあなたの「見た目」から内面を推測し、第一印象として認識する。ところが、ほとんどのビジネスパーソンが「ラベルなし」の状態に等しい「無難な見た目」で人前に出ているのが現実だ。

私にはそれが、商品をその価値が正確に伝わらず、それどころか魅力が半減してしまうラベルデザインで市場に投入しているような、「あってはならないこと」と重なって見える。無難な見た目はラベルを貼っていない商品と同じ。つまり、「その他大勢」で終わってしまう。中身に合わない服装で顧客の信用を得られない、選んでほしい人に声をかけてもらえない――。そんな例は少なくない。だからこそ「自分が何者であるのか?」を明確にすることが大切だ。

つまり、専門性、知性、ミッションやビジョン、心意気、信頼感……それらが表現された外見を作り上げるのが必要ということだ。特に、経営者、作家、医師、政治家、講演家など、人前に立つことが多い要職にある人たちは、まずは「視覚情報」で自分を効果的に伝えなければならない。

そしてもちろん、男の装いには「ルール」と「礼節」が求められる。特にヨーロッパでは、相手の服装を頼りに相手のクラスや教養、知性などを推し量るという文化がある。つまり、自分たちとビジネスをするのにふさわしい相手かを服装からも値踏みされている。

具体的な事例を交えて解説しよう。

「ビジネスウエア」としてのスーツ

クライアントのY氏は東大を卒業後、外務省に勤務。外交官時代は首相通訳を務め、国連総会や外相会議にも同席、エジプト、英国、サウジアラビアに駐在した。外務省退官後は、その豊富な経験を生かしてコンサルタントとして活躍する、まさにグローバル人材の先駆者である。

Y氏からのスタイリング依頼は、「世界中のクライアントに向けて行うビデオ講義に相応しい服装と、今後のアフリカビジネスに必要なビジネスウエアを選んでほしい」というものだった。

そこで、Y 氏のために選んだのは、どんな場でもコンサルタントとしての品格を損なわないティモシーエベレストのダークネイビーのスリーピースと講演用には、ポールスチュアートのベージュのジャケットとパンツ。

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