「間抜け」が究極ビジネススキルといえるワケ

仲間に可愛がられる人には共通点がある

三枝:渡辺直美さんが大人気ですが、あの体型であってもファッションリーダーになれたのは、カラフルでインスタグラム映えしたからです。ボリューミーなところを武器としてとらえ直した。マイナスをプラスに転じられるのが、いいギャップ力ですね。

木本:彼女のギャップはいままでありそうでなかったですよね。一応僕が先輩なんですが、一緒にコント作るときに寝転びながらおかし食べていたけど、許せる、そのかわいらしさがありました。

三枝:それが渡辺さんの「間抜け力」の1つなんでしょうね。自分のどこが間抜けに見えるかを知っておくのは大事です。そこをきっかけにいろいろな人からかわいがってもらえますからね。それは芸能界に限りません。

ツッコミキャラはどうして損なのか

木本:僕もマネージャーともよく話しますが、相方の木下は許される項目が多い。遅刻しても笑える。でも、僕が遅刻すると笑ってもらえません。

三枝:相方のキャラが強くて、どうしても木本さんが整える側に回らないといけませんから。真面目で通すか、バカをやるか、最終的にどっちにいくかが難しいですよね。

木本:木下は得なキャラだなあと。5分遅れてもよくやったと言われるのですが、僕は10分前に来るのが当たりまえ。食レポでもボケとツッコミで損する部分がある。

三枝:うまくキャラ立ちしてスタートダッシュに成功しても、そのまま上がっていけるかは未知数です。それよりも、自分のかわいげやギャップ力をちゃんと使えるようになったほうが、いつの日か逆転できると思います。

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木本:僕もキャラチェンジというか、いままで見せなかった部分を見せようとしたこともありました。本番以外にもいろいろええ加減にしてみましたが、ダメなやつが強調されて、かえって信頼を失いそうになりました。

三枝:「木本ちゃん、もっとちゃんとやってよ」は、コンビで考えるとあまりいい方向ではないかもしれませんね。

木本:いままでの話を聞くと、MCになりたいなら、自分のキャラクターをもう一回整理することと、我慢がすごく大事なんだなと感じました。

三枝:MC、つまりチームを率いるリーダーという観点で言えば、相方の木下さんよりも、木本さんが「いいポジション」につけているのでは。一般的にボケ役はキャラ立ちが早くて、自分のポジションは見つけやすいとは思います。だからと言って焦ってはダメ。木本さんなりの「適正なキャラクター」を考えるところにきているのではないでしょうか。

<第2回に続く>

(構成:高杉公秀、撮影:梅谷秀司)

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