テレ東・狩野アナが「モヤさま」で学んだこと 20代に伝えたい、仕事との向き合い方
「半人前」から「一人前」に成長する過程で、人はふつう、多くの失敗を経験します。そして、その失敗を「糧」にできた人が、一人前へと成長します。
しかし、たった一度の失敗に萎縮して本来の実力を出せなくなる人や、プライドが邪魔をして、他人の言葉に耳を傾けられず、成長のチャンスを逃す人も少なくありません。そこで、今年20代を卒業し、10月16日(日)に「モヤモヤさまぁ~ず2」を卒業する『半熟アナ』の著者・狩野恵里アナウンサーに、20代に伝えたい「仕事の向き合い方」について聞きました。
何が分からないかを伝えるのも、新人の役目
新人の頃の私は、失敗ばかりのアナウンサーでした。同期や先輩たちに追いつかなければ、という焦りだけで空回りしていました。自分の中で「アナウンサーはこうあるべきだ」という気持ちが先行して、がむしゃらにやってきたつもりでも、それは周囲から見れば、独りよがりの「自己満足」でしかなかったのかもしれません。
入社して、半年ほどたった頃です。席で予習などをしている自分に、デスクの先輩から声をかけられました。
「狩野。そろそろ自分で気づくかと思って見ていたけど、何も変わってないな。おまえ、この半年間、何やってた? 自分に何が足りないのか、自分で考えてみろ」
いきなりの出来事に、正直戸惑いが隠せません。私は何をやらかしてしまったのだ。誤読? 遅刻? いや、思い当たることはいまのところない……なんのことを言っているのだろう。
特定の仕事のことを指すわけでもなく、「自分で考えてみろ」というただその一言。先輩の寡黙な背中に、「おまえはアナウンサー失格だ」と言われている気がしました。
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