テレ東・狩野アナが「モヤさま」で学んだこと 20代に伝えたい、仕事との向き合い方

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“間”恐怖症の私を救ってくれたのも、三村さんの言葉でした。番組の打ち上げのときのことです。

「オイ狩野!“間”というものをもっと楽しめ! 大人になれ。まぁ、おまえにはまだ難しすぎる話かな、ハハハ!」

……そうか。「楽しむ」という考え方をしてみればいいのか。ほろ酔い気分の三村さんが冗談ぽくおっしゃった言葉でしたが、その言葉で気持ちがラクになったことを思い出します。

その場、その場に感謝を

また、番組スタッフからも多くのことを学びました。番組に携わるようになって、しばらく経った頃です。

「その場、その場に感謝して生きなさい」

プロデューサーの伊藤さん(伊藤P)が、そうアドバイスしてくれたことがあります。

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伊藤P曰く……。この番組についたのは狩野自身の引きの強さもあるかもしれないが、それを生かすのも殺すのも周り次第だ。この番組のスタッフは皆、おまえを大事にしようとしてくれているのだから、常に周りの人たちに感謝をして、一回一回を大事にして仕事をしなさい、と。

「モヤさま」チームは、数ある番組のなかでも、特に一体感が強いことで知られています。番組のスタッフは、「面白いものをつくろう」という一念で通じ合っています。そのために、さまぁ~ずさんだけでなく、私をどう活かすかも考えてくださっていました。

そして、スタッフ全員に一致した明確な目標があるためか、非常によいチームワークで仕事をしています。足を引っ張る人や、他人をねたむ人、不平不満を言うような人は、このチームにはいません。

もちろん、番組をつくるうえでの必要なアドバイスや提案はあります。失敗やミスをした本人に、あのときはこうしたほうがよかったとズバリ、ダメ出しをすることもあります。厳しい言葉をいただくこともありますが、良いところも悪いところもフィードバックをしてもらえる環境はありがたく、いまの自分の成長に必要不可欠だったことは間違いありません。

狩野 恵里 テレビ東京 アナウンサー

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かのう えり

1986年10月29日生まれ、東京都出身。2009年、国際基督教大学教養学部卒業後、テレビ東京にアナウンサーとして入社。2013年4月より、大江麻理子キャスターに代わって「モヤモヤさまぁ~ず2」を担当、2016年秋までの約3年半、レギュラーを務めた。11月からは、新番組・経済ニュース『ゆうがたサテライト』のキャスター就任が決定している。

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