自然の理法に従っていればうまくいく
実際のところ、前にも言ったけど、自然の理法は、いっさいのものを生成発展させる力をもっておるんや。だから、素直な心になって自然の理法に従っておれば、うまくいく、成功するようになっておる。
ところが、人間は、なかなかそうはいかんな。自分の感情に捉われたり、立場に捉われたり、地位や名誉に捉われたりする。一人ひとりの捉われが、喧嘩になり、争いになり、つまるところは戦争になる。もともと人間には、進歩発展する本質が与えられている。言葉を変えて言えば、平和、繁栄、幸福を実現する力が与えられておるんや。自然の理法に従って事を進めておったら、それで、ええわけやね。
そういうことは、人間の長い歴史の過程を見たらわかるやないか。原始の昔から考えて、まあ、理屈は別として、発展の姿やと言えるんやないかな、素直に考えて。それが、うまくいかんというのは捉われているからやと。素直やないからやと。そうであれば、素直でないといかん。素直な心こそが、個人の幸せ、人間の幸せに、また人類に繁栄と平和をもたらすものであると、わしはそう考えるんや。
だから、わしの言う、素直な心というのは、他人の言うことに、なんでもハイハイと答えるということを言っておるんではない。それは、本当の素直ではないと。本当の素直は、自然の理法に対して、本来の正しさに対して、素直であると。そういうことやな。
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