「ドラフト1位」で成功する人としない人の差 失敗や挫折を糧にできなければ潰れるだけだ

プロとアマチュアの間には大きな壁がある
――中根さんは東北高校時代に甲子園出場、法政大学時代にはリーグ優勝を果たし、1988年ドラフトで近鉄に2位指名されました。プロのレベルはどのように感じましたか。
東京六大学で他大学のいいピッチャーと対戦してきましたが、プロはレベルが違っていました。バッターのスイングスピード、打球の速さ、飛距離……すべてがすごすぎて、「俺はこんなところでやっていけるの?」と衝撃を受けました。自分がバッティング練習をしても、打球は前に飛びません。周囲からは「あいつ、大丈夫か?」という目で見られました。
――期待されて入団した選手が受けるプレッシャーは相当なものなのでしょうね。
ドラフト1位で入団した選手は最初チャンスをもらえますが、まわりは「今年のドラ1はどうだ?」という目で見ます。ファンも選手もスタッフも。まだ実力が伴っていないのに1位で入った選手はプレッシャーに押しつぶされることもあります。実際に、プロの壁にぶち当たったとき、ドラフト1位のプレッシャーが重なるとつらいでしょうね。
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