そして夫人の希望を、母上に伝える役割を果たさねばなりません。小さい頃から親子げんかしながら成長した人はともかく、多くの人は、“あの時点”で親を越えたとか、親に初めて意見をしたという“親子の会話”を持っているものです。
あなたも遅まきながらその“地点”を迎え、乗り越えるべきです。あなたの窮状を知れば母上も、おそらくは違った振る舞いをしてくれるはずです(逆もありますが、それを恐れていては前に進みません)。招かれざる客をご存知ない今のままでは母上も気の毒です。
今あなたは、交差点の壊れた信号機でしかありません。長い目で見て、夫人にも意見が言える夫を目指すべきです。
一歩譲るが勝ち
余談ですが私は先日津山市で、保育園の父母の会の方々と、交流する機会がありました。岡山から各停で1時間半かかる地方で、300名以上の方々の、熱烈な歓迎を受けました。
会の性格上、ほとんどが共働きですのに、父親参加や夫婦参加が多かったのも感激の一つでした。皆様、愛情たっぷり注ぐ拙書『一流の育て方』のテーマである「将来、感謝される育て方」にとても高い関心を持っておられます。
そこで見たのは、若い父親にあたる方々が、妻を大切にしながら、実家の両親とも密接な関係を築き、お子さん連れで家族一同「育児を考える会合」に参加され、育児に奮闘される姿でした。家庭円満が想像できるフレンドリーで誠実な人柄の皆さまに、幸福のお裾分けを頂きました。
このような「家族一丸となって育児に向かう家庭」と比べたとき、あなたの可愛いお子さんは、この時点ですでに、両親の不仲および両親と祖父母の不仲による、人間関係上の犠牲を被っています。
愛する我が子のためにも、早急にまずあなたが一歩踏み出し、家庭の信号機を正常化し、育児を楽しめる夫なり父親を目指してください。このような問題は賢明な側から、寛容精神で「一歩譲るが勝ち」です。
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