夫が目指すべきは「嫁姑の交通整理係」である トラブルを解決に導くことが夫の役割

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それよりも夫人が怒っているのは、あなたが母上に、一言も自分の思いを伝えられない優柔不断さです。これは百歩譲って、夫人の言い分が常識に外れていたとしても、そしてあなたに、母上を失望させたくないという思いがあっても、「忘れていた」「ちゃんと聞いていなかった」などのあいまいな言い逃れは、火に油を注ぐ行為です。

夫婦関係も嫁姑関係も、うまくいってほしいと誰よりも願っている当事者のあなたが、トラブルを大きくしているのは明らかです。

夫は妻と母親の交通整理係

このような三角関係のトラブルの場合、解決のシナリオは3通りです。

まずあなたの気の毒な性格を察し、夫人があなたを思いやって、自分が直接、姑にいろいろ希望を伝えることです。賢いお嫁さんなら、相手が誰であろうとトラブル化させず、上手に希望を伝えるコミュニケーション能力があるものです。そして徐々に夫も母親に意見が言えるよう、助けたり待ったりします。案外私の周囲では、このケースはよくあります。

もっとも(失礼ながら)ヒロ夫人にそれは期待できません。そこまで賢明な女性なら、ここまであなた任せにして、問題をこじれさせませんから。

次は姑となる人が場を読んで、息子夫婦がうまくいくためならと、全面的に引き下がるケースです。“老いては子に従い”を、老いる前から実行する親です。あなたの場合、母上は何も知らされていませんから、現地点ではこれも期待できません。

最後はあなたの出番です。夫人はあなたと結婚したのです。あなたの親とセットで結婚したわけではありません。もちろん義理の親を、実親と同様敬愛できれば、結婚生活の幸福度は百倍ですが、それは9割以上、ドラマの中だけの話と割り切るべきです。

敬愛できなくとも多くの女性は、理性と良心と夫への愛情からスタートし、徐々に情を育てていくのです。そのための夫なり息子の役割は絶大です。ですから最悪、母上に対する態度では夫人に理がなくとも、あなたは一旦、夫人の意を組むべきです。

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