ベルルスコーニを見ればトランプが分かる

イタリアの経験から引き出せる6つの教訓

トランプ氏の大先輩であるイタリアのベルルスコーニ元首相。2009年撮影 (European People's Party/ウィキメディアコモン)

世界は過去数週間、ドナルド・トランプ米次期大統領が就任後にどう行動し、どんな政策を取るのかを推測してきた。実業家出身の米大統領としてはハーディング氏やフーバー氏が挙げられるが、あまりにも昔だ。

だが、欧州には参考になる事例がある。イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ元首相だ。

ベルルスコーニ氏はトランプ氏の大先輩といえる。トランプ氏と同じく、不動産で最初の富を築いた。政界入り当初はアウトサイダーだったが、長きにわたって政界内部とも接触を持っていた。

ベルルスコーニ氏も自身をポピュリスト(扇動政治家)としてアピールした。伝統的なメディアや党の重鎮を迂回して、国民と直接コミュニケーションを取り、人気を高めたのだ。

意外な長期政権になるか

ベルルスコーニ氏がイタリアに何をもたらしたかを知れば、米国や世界にとっての明確な6つの教訓が見えてくる。

第1に、トランプ氏を過小評価してはいけないことだ。彼は共和党の指名を受けるとすら、当初は思われていなかった。そしてオブザーバーの多くは、トランプ氏が弾劾されて、1期目の4年間すらまっとう出来ない可能性もあると見ている。

しかし、つねに過小評価されてきたベルルスコーニ氏でさえ、イタリア首相を9年間務めた。ジャーナリストや知識人は公開討論で彼を打ち負かそうとしたが、果たせなかった。

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