英語不要論者こそ「売国奴」だ

英語とITは子供の将来に必要不可欠

私たち日本人は、生まれたときから親によって母語である日本語のインストールを受ける。それで、日本語を話す。同じように英語のインストールも受ければ英語が話せるようになるというわけだ。

「しかし、英語のインストールが遅くなると、英語が入ってきても、先にインストールされた日本語アプリが作動して、それを通して考えるようになってしまう。だから、10歳ぐらいまでの間、脳が柔軟なうちに、英語アプリをインストールすべきだろう」

10歳といえば、小学校4年生である。安倍内閣は小学校4年生からの英語授業を必修化する計画だが、本当に英語を話すグローバル人材を養成したいなら、もう少し早めるべきだろう。

いずれにしても、日本の英語教育の最大の欠点は、つねに英語を日本語に置き換えて解釈してしまうことだ。このやり方では、いくら英語を教えても日本語アプリを作動させるだけだから、子供はかえって英語嫌いになってしまう。

国際バカロレアを日本化する愚

この6月19日、平野博文文部科学相は、グローバル人材育成教育の一環として、「国際バカロレア(IB)」を2015年4月から日本語で取得できるようにすると発表した。そうして、認定校を今後5年で200校にするという目標を達成するというので、私は本当に驚いた。

IBというのは、欧州から始まった学力認定プログラムで、ディプロマを取れば大学入学資格が得られ、世界のほとんどの有力大学に応募できる。ところが現在、日本でのIB認定校は、インターを中心に24校しかない。もちろん、娘が卒業したサンモールも認定校のひとつである。

IBプログラムの単位は、大学によっては教養課程の単位と認められるので、インターの生徒は積極的に、この試験を受ける。

ただし、試験言語は英語、フランス語、スペイン語の3言語なので、日本はこれまで、積極的に導入しようとはしてこなかった。しかし、グローバル教育というかけ声がかかった以上、文科省は積極的に動かざるをえなくなった。

そうして、今回、国際バカロレア機構と交渉した結果、このプログラムの授業を日本語でできるようにし、さらに、成果を測る最終試験も日本語でできるようにしてしまったのである。

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