「指示待ち人間」はなぜ生まれてしまうのか

優秀な人ほど、知らずにそうさせてしまう

周囲を萎縮させてしまっているのは自分のせいかもしれません(写真:チータン/ PIXTA)
「私の周りは指示待ち人間ばかり、自分の頭で考えて動かない」
ビジネスパーソンの中に、そのような悩みを持っている人は少なくないだろう。『自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書』の著者、篠原信さんは「優秀な人ほど、周りを指示待ち人間にしてしまう」と指摘します。

ずぼら人間の周りに優秀な部下が集まる?

不思議なことに私の研究室には指示待ち人間は1人もいない。パートの女性3名も他の研究室がうらやむほど優秀。9年連続で私のところに来た学生もことごとく自分の頭で考えて行動する。「指示待ち、なんのこと?」という感じだ。

たぶん私がテキパキ指示を出せない人間なので、そのうち周囲があきれて、自分の頭で考え出すからだろう。私は自分のことさえ心もとなく、パートの方に「今日、お客さん来るんじゃなかったですか?」と念を押されて思い出すこともしばしば。スケジュール管理まで進んでやってもらっている。実に助かる。

私の周囲で指示待ち人間ばかりだと嘆いているような同僚は、おしなべて優秀な方ばかり。自分のことはもちろんきちんとできるし、指示も的確。私なんて足元にも及ばない。なのに私の周りには自分の頭で考えるスタッフや学生ばかり。よくうらやましがられる。なぜ優秀な人のところには指示待ち人間が多く、私のようなズボラで穴だらけの人間の周りに優秀なスタッフや学生ばかりが集まるのだろう?

これは非常に不思議なことだ。そのことをずっと考えていた。

次ページ始めは「指示待ち人間」候補だったが……
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