日本人とフィリピン人の“ウマが合う”理由 アジアにあって、西欧のノリがわかる国?

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――フィリピンで話されている言語の1つタガログ語(Tagalog)と英語(English)が混ざったタグリッシュ(Taglish)などもありますよね。具体的には、どんなものがありますか?

マサイさん:How are you-na? など文章の最後に「Na(な)」を入れます。

――シンガポールですとSingapore+EnglishでSinglish(シングリッシュ)と言われ”Lah(らー)”を入れるのと同じですね。

パミントアンさん:ほかにはLet’s eat-na.とか。それと「E(え)」をいれるときもあります。Not possible-e.などです。

――私も最初に英語を学んだのがシンガポールで、「Ok-lah」「No need-lah」で育ちましたが、慣れると心地がいいですよね。それを使うと現地の人に親しみを持ってもらえます。

マサイさん:そうです。日頃、このようなことを聞かれることはあまりないので、面白いインタビューですね。

ただし、この言い方はカジュアルなので大使などには使わないでくださいね。その際は「Shall we eat?」などと丁寧に言って下さい。

フィリピンにはさまざまな地域の言葉があり、同じ地域の言語を話す人と会ったら、それだけで親しみがわいて仲良くなれます。本当に各地の生活に入り込んでビジネスをするなら、その地域の言葉を学べばいいですが、日本人はまずは英語をもっと話せるようになったほうがいいと思います。

たとえば韓国は今、TOEFLのスコアは香港と同じぐらいまで上がっています。そこまで伸びた理由のひとつとして、多くの韓国人がフィリピンに来て、英語を学んでいることが挙げられます。アメリカやイギリス英語ではないけれど、リーズナブルで簡単に英語が学べ、そして先生は同じアジア人で、フレンドリーな人が多いのです。非常に多くの留学生が来るので、そこからコリアンタウンができて、お店などのビジネスも生まれているのです。

――アジアのほかの国に英語を学びに行き、さらにそこでビジネスが生まれるというのは面白いですね。フィリピンに英語を学びに行くというのは、まだまだ日本では少数派ですが、とてもいいと思います。

マサイさん:日本人は、もっと外に出たほうがいいと思いますよ。日本人は文法や書くことはとても上手です。でも話すことが苦手なのが残念です。フィリピンでは生活費を安く抑えながら英語を学べますし、リラックスするのにもとてもよい場所です。

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