――時間の感覚はどうですか?
マサイさん:時間には正確です……と言いたいですね(笑)。でもビジネスに成功している人はとても時間に正確です。大使などは15分前に来ます。
ナニーを超えた、カサンバハイ
――今日お聞きした話を総合すると、フィリピンの方とはとてもビジネスが行いやすそうですね。
マサイさん:これから日本とフィリピン、双方向に伸びればいいですね。昨年だけでもキヤノンやエプソン、村田製作所、ライオン、バンダイなどさまざまな企業が進出しました。キヤノンなどは主力工場をフィリピンに作っています。トヨタなど自動車メーカーも入ってどんどん拡大しています。
フィリピンは全体的な方向性として、国際的な基準を持って法律を作っていますので、とても進出しやすい国だと思います。
それにフィリピンはHappiest people in the world(世界でいちばん幸せな人々)とも言われているのですよ。アメリカなどへの移住者でも、フィリピン人はとても勤勉で環境に慣れるのも早いので、喜ばれています。それにお年寄りや子どもにとても優しいので、香港ではフィリピン人のナニーが多いのです。
人様の子どもに対しても、自分の子どものように親身になって面倒を見ます。そういう人をナニーとも言わず、Kasambahay(カサンバハイ/一緒の家に住む人)と呼んで家族の一員として扱うと、とても喜んで面倒を見てくれます。
――フィリピンの方に日本に来てもらって、たとえば子どもの面倒を見てもらえると、保育所が足りないといった問題の改善につながりそうですね。英語も教えてもらえるので一石二鳥です。
マサイさん:ええ、そうだと思いますよ。
(撮影:梅谷秀司)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら