田中角栄の何が多くの人々を惹きつけたのか 最もよく知る男が語る「限りなき人間的魅力」

「すさまじい闘争心」と「縄文的な優しさ」
私があの人(田中角栄)を見て、いつも思ってきたのは、闘争心の塊であったことです。負けてたまるか。やっぱり、男は強くなければ生きていけない、とつくづく思いました。
もうひとつ、あの人は縄文人というか、心の底から温かい、優しい人であった。強さと優しさ、この2つを絶妙のバランスで持っていたのが田中角栄であったと思います。彼は立場の弱い人に威張ったり、鼻であしらうことをしなかった。だから、大勢の人が周りに集まったんでしょう。
それと、あの人はゴルフが大好きだった。照る日、曇る日、雨の日と言わず、本当によくやりました。普通の人はコースに出ると、たいてい、ワンラウンドやるんですが、角栄さんは最低でツーラウンドでした。1日で2里(約8キロ)か3里(約12キロ)も歩く勘定になります。走るように歩く人でした。
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