経団連が2018年度、つまり2018年卒の新卒採用活動スケジュールについて、2017年度と同様に「3月1日広報解禁、6月1日選考解禁」と発表した。広報解禁とは、リクナビやマイナビのような大手就職ナビで企業へのエントリーが可能になり、企業が会社説明会を開催して学生と直接接触を開始していいことを指す。一方、選考解禁とは、面接などで選考の合否を決定していいことを指す。
しかし、この経団連のルールである「採用スケジュール」を鵜呑みにして、就職活動を計画してはならない。なぜなら、ほとんどの企業は経団連に属しておらずこのルールに縛られないし、経団連傘下の企業ですらほとんどが守っていないのが現状だからだ。ならば、2018年卒の学生は、今から何をすればいいか。とにかく、企業で働く人と、できるだけ多く出会うことだ。
3月1日を待つ必要はない
就活は早くから動いて企業に接触する学生ほどうまくいくと言われる。逆に言うと、一般的に企業側が早く接触した学生ほど、採用に結びつく可能性が高いのだ。私がこれまでコンサルティングをしてきた企業で、内定者のエントリー時期を見ると、早期にその会社に接触した学生ほど内定率が高くなっているケースが多かった。だから企業は、インターンシップなどで採用広報解禁前の3月1日以前から、学生との接点をより多く持とうとする。
3月1日を待つ必要などまったくない。今すぐ企業の人に出会おう。社会人になったサークルの先輩に「先輩の経験から納得できる就活のためのアドバイスをください!」といって話を聞くのもいいし、知り合いのツテでもいい。キャリアセンターに相談してOB・OG訪問をするのもいいだろう。学内の業界研究セミナーで出会った企業に接触してもいい。どんな企業でもいいし、志望業種か行きたい企業かどうかも関係ない。
インターンシップを経験すると、企業側から接触してくることも少なくないが、こちらから社員に会わせてほしいとアプローチしてもいい。中にはすでに選考活動を行っている企業もあるだろう。とにかく、探せば、出会う機会はたくさんある。
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