就職活動を通して自分が「何者」なのか、模索する5人の大学生を軸に、“リアルな就活”を描いた朝井リョウの直木賞受賞作品『何者』。就活経験者にとって刺激的な表現が数多く含まれる小説だが、ついに映画化が実現し、10月15日より全国東宝系で公開される。
映画では演劇ユニット「ポツドール」を主宰する演劇界の鬼才・三浦大輔が監督・脚本を担当、出演者に佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之といった、世代を代表する実力派俳優たちが集結している。
今回、映画化のタイミングにあわせて原作者の朝井リョウ氏が『何者』で言いたかったこと、就職活動についての考え方、そして就活生へのアドバイスについて語ってくれた。
かなり原作を尊重していただいた
――完成された映画『何者』を見てどんな感想を持っていますか。
小説について、映画やドラマになった作品は自著と別物だと考える方ですが、今回はかなり原作に沿って作っていただきました。そのためこれまでの映像化に比べて原作者の責任が重いというか、映画に占める自分の割合が多いので、観ながら「どこかでボロが出るのではないか」という緊張感がありましたが、役者の方々がそれぞれ本当に素晴らしい演技を搾り出してくださっていたので、その心配は杞憂でした。とにかくどのシーンにも、今観ておくべき人たちの今観ておくべき演技がスクリーンいっぱいに詰まっていて、どの台詞も表情もつかみ損ねたくない、と、観ながら作品に対してどんどん能動的になっていました。
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