就職活動を進めていく上で、欠かせないのが業界研究だ。各業界の収益構造などを調べていくと同時に、トップ企業や大きな利益をあげている企業、成長企業など、どういった企業がその業界で活躍しているか把握することは、その後の選考試験や面接で役に立つ。
そうした業界研究を経て就活生は、業界内のどのような企業に注目したのか――。今回、2017年春卒業予定の大学生や大学院生を対象に4月から7月にかけて実施した「就活後半」の就職人気ランキングのデータから、いくつかの業界に焦点をあて、業界別のランキングを作成した。
ランキングデータは文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所の調査を基にしたもので、同社の就職サイト「ブンナビ!」に登録する就活生などが投票した結果に基づいている。就活後半のランキングは、就活前半のランキングとは違い、業界研究や選考などを経て、”より現実的に”企業を見るようになった就活生のマインドを反映したランキングだ。業界別の順位に加えて総合順位も掲載しており、業界全体の人気度も確認することができるだろう。また、ランキングの変化を見る参考として、「2017年卒生前半」(2月~4月に調査)と、前年の就活生を対象にした「2016年卒生後半」のランキングも掲載している。
なお、総合順位は「就活後半に選んだ『就職人気ランキング』300」として、8月19日に発表している。
金融は総合トップ10に6社ランクイン
では、業界別の就職人気ランキングと、その傾向を見ていこう。
金融業界は総合順位でも多くの企業が上位に顔を出す業界で、総合トップ10位内に6社がランクイン、上位20社は総合トップ100位以内に位置している。知名度の高さや安定感、そして募集人員が比較的多い点が人気の要因となっている。同業界のランキング1位は総合2位の三菱東京UFJ銀行で、2位は総合3位のみずほフィナンシャルグループが続く。
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