“就活解禁の後ろ倒し”、メリットは皆無? 常見陽平氏が一刀両断

――昔から就職協定や倫理憲章はありましたが、守られてこなかったと思います。今回はどうなると思いますか?
守られないと思います。2011年に倫理憲章が改訂されて、企業の採用広報のスタートが12月、選考が4月となりましたが守られていません。今年は4月の第1週から内定が出ています。実質的な選考は4月以前から行われているのです。そうでもしなければ4月第1週に内定を出すことは不可能です。
インターンシップは採用に直結してはならないとなっていますが、実際はインターンシップで学生の囲い込みを行っていることは珍しくありません。
倫理憲章に違反した場合の罰則規定はないし、憲章を順守しているかの調査もありません。各企業は守っているように見せていますが、実際は守っていないといういのが実態です。倫理憲章が改訂されて、2年目でこういった状況ですから、3月に後ろ倒ししても守られることはないでしょう。
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