「帽子」の真実を一体どれだけ知っていますか 思わず人に話したくなる蘊蓄100章

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41. 日本では「山高帽」と呼ばれ、慶応年間に英国から輸入が始まり、文明開化とともに市民に広まった

42. ボーラーハットがトレードマークとして知られるのがチャップリン、ルネ・マグリット、エルキュール・ポアロなど

43. ハードハットの略帽として19世紀末ごろに登場した柔らかいフェルト製の帽子で、普段用として広く普及したものを総称して「ソフトハット(中折れ帽)」と呼ぶ

中折れ帽(写真:cosma / PIXTA)

44. 中折れ帽はクラウンの頭頂部の中央にクリース(窪み)があり、その先に「つまみ」と呼ばれる尖部がある。さらに前部を下げ、後部を上げたブリムが特長

45. 中折れ帽の代名詞的存在となっている「ボルサリーノ」とは1857年創業のイタリアの帽子の名店の名前

46. ボルサリーノはアラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモンド主演の映画「ボルサリーノ」で世界に名が知られた

47. ボルサリーノは1900年には年間75万個の帽子を生産、うち45万個は海外に輸出された

48. 中折れ帽は欧米では「フェドーラ」と呼ばれる。1882年にパリで初演された「Fédora」で人気を博した帽子

49. 中折れ帽の素材はラビットファーフェルトが最も高級。綿素材の中折れ帽は「ミルキー」と呼ばれる

50. 中折れ帽は1980年代よりマイケル・ジャクソンらポップスターが着用したことで人気が再燃する

夏目漱石は大の「パナマ帽」愛好家だった

51. カンカン帽は、叩くとカンカンと音がしそうな堅い帽子であったことが名称の由来。水兵や漕ぎ手のための男性用帽子がルーツであり英語では「ボーター」と呼ばれる

52. パナマ帽は、パナマではなくエクアドル生まれの帽子

53. 20世紀初めに当時の米大統領ルーズベルトがパナマ運河視察中に愛用したことからパナマ帽の名で呼ばれる

54. パナマ帽はエクアドル産のトキヤという椰子の一種を使って編まれ、網目が細かいものほど価値が高いとされる

55. エクアドルのなかでもモンテクリスティ産のパナマ帽が最高級とされ、300万円もの値がつけられるものも

56. 大のパナマ帽愛好家で知られたのが文豪・夏目漱石。『吾輩は猫である』の原稿料をそのままパナマ帽の購入にあてたとの逸話も残る

57. テンガロンハットは高いクラウンと両サイドの反り上がった広いブリム、飾りひもが特長

58. テンガロンハットの名の由来は「10ガロンの水が入るから」説があるが実際は10ガロン(38ℓ)の容積はない

59. 実際のカウボーイたちが被っているいわゆるカウボーイハットは「キャトルマン」と呼ばれるスタイルのもの

60. ハンチング帽は19世紀半ばより狩猟に用いられるようになった英国発祥の帽子

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