「抜け感」がオフィスの女性に支持される理由 5000円未満で訴えるファストファッション勢

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胸元を大きく開け女性らしさを強調(左、H&Mの「コットンロングシャツ」)。メンズサイズの大きなシャツで「抜け感」を出す、ユニクロの「エクストラファインコットン ブロードスタンドカラーシャツ」(右)

「抜け感」が、近年の女性向け春夏ファッションのキーワードとなっている。

抜け感とは、かっちりとした服ではなく、ゆとりのある服を、自然な雰囲気で着こなすことをいう。肌の露出が多く、特に手首・足首・首の三つの首が見えるようになっている。これにより、比較的背が低い日本人女性でも、背が高く見える、顔が小さく見える、などの効果がある。数年前から女性ファッション誌を中心にこの言葉が頻繁に使われるようになり、トレンドとして普及した。

「襟抜き」で女性らしさを強調

今年、「ユニクロ」「H&M」「ZARA」を中心とした低価格ファッションブランドの春夏商品で牽引役となったのが、まさにこうした抜け感のある「ビッグシルエットシャツ」だ。

後ろ襟を引き上げてうなじを見せ、胸元は大きくボタンを開けて着る「襟抜き」という着こなしができるため、女性らしさを強調できる。H&Mの「コットンロングシャツ」(税込2499円)や、ユニクロの「エクストラファインコットン オーバーサイズ スタンドシャツ(長袖)」(税抜2990円)などの売れ行きが好調だった。

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