トンビは鷹どころか、コンドルを産める 幼少期に“知的充足感の喜び”を教えよう

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 グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわからず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、一般的な家庭ながら、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。
観光客でにぎわうルーブル美術館。最近は、スリの横行が問題になっている(写真:AP/アフロ)

知的充足感を得る達成感を教えよ

さて、皆様、ゴールデンウィークは楽しく過ごされたでしょうか。私は今、パリのルーブル美術館とオルセー美術館からパリのホテルに帰ってきたところである。本日、私・グローバルエリートの母親、グローバルマザーに加えグローバルエリートの姉であるグローバルシスター、そして親戚の子どもたちがパリに集結し、シャルルドゴール空港は私の家族と親戚だらけとなった。

私は空港まで迎えにいく羽目となり、あげくのはてルーブル美術館の前のカフェ・プリックスというそれは高い高いレストランで7人分おごらされる羽目に陥ったのだが、母の日に立派に親孝行できた喜びに私は打ち震えている。

しかし善行とは報われないもので、その後ヴェルサイユ宮殿に向かう電車に乗る時、移民と思しき若者にあろうことかポケットをすられ、過去半年分の写真や思い出および、「グローバルエリートは見た!」の原稿が詰まったスマートフォンが盗まれてしまった。走って追いかけたのだが全然追いつけず、日ごろの運動不足を実感した次第である。

警察にも行ったのだが当然なしのつぶてで、私にとってはほろ苦い母の日になってしまった。先日バルセロナでブラックベリーを盗まれて以来、早二度目の盗難事故。ヨーロッパを旅行される際はくれぐれも、私を他山の石として盗難に気を付け、後ろ側のポケットには決して何も入れないようご注意頂きたい。

さて、第一回第二回の「グローバルエリートの母も見た!では幼少期の子供に親がどのような家庭教育をしてきたかを調査してきたわけだが、今回は日本最高学府の最難関学部、東大医学部博士課程の学生さんが語る “知的好奇心の刺激の大切さ”について共に、読み進めたいと思う。

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