今回の「グローバルエリートの母も見た!」では、“挫折してもやり抜く習慣”を身に付けさせる教育の大切さについて、学生諸君とミセス・パンプキンに講評してもらうことにした。以下をお読みになると、ふと子供に始めさせた水泳教室やピアノ教室も中途半端に辞めさせると、“諦め癖”がついてしまい、人格形成にかなり否定的な影響を与えることが見て取れるだろう。それではどうぞ。
<以下、青山大学院経済学部の学生の寄稿文>
両親が教えてくれた「初志貫徹の心構え」
私は幼少期から、「自分の意志で物事を始めたならば最後までやり抜く」ということをつねに教えられていました。
私は小学生時代体を動かすことが好きで、両親に頼みスイミングスクールに通わせてもらっていました。私が通っていたスイミングスクールでは、24級から1級までのランクがあり、それぞれ月1回のテストに合格すると次の級に進めるというシステムでした。2級までは何とか合格できたのですが、1級になかなか合格できず、しだいにスクールに行くのが嫌になり、スイミングスクールを退会したいという旨を両親に伝えました。
そこで両親は、「物事を途中で投げ出すとそれが癖になってしまい、自分で妥協点を勝手に見つけ、すべてを中途半端に終わらせてしまう人間になってしまう」と言って、退会を許してくれませんでした。
元来、負けず嫌いな私は、休日は市民プールに両親と通い、苦手なバタフライの練習を繰り返し、3回目のテストで合格し、スイミングスクールを卒業しました。合格通知を受け取った瞬間の達成感や清涼感、また、退会せずに最後までやり通し本当によかったと思ったことを、今でも鮮明に覚えています。
この最後までやり抜くという両親の教育方針のおかげで、想定外の出来事や、マイナスの要因が発生しても、最後までとことんやり抜くという姿勢が身に付いたと考えています。
ただ、両親に改善してほしかった点は、「議論することを積極的にしてくれなかったこと」です。ここでの議論とは、歴史や社会、その他さまざまな事柄について自己の主張を話し合うということです。私の両親は、子供と一緒に物事を考えたり、話し合ったりということを、あまり積極的にしてくれなかったのが残念です。
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