「そうじゃなくて…」と反論される人の"盲点" 職場で味方が多い人にはワケがある

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では、どうしたら世代が異なり、共通の前提を持っていない人とコミュニケーションができるのでしょうか?私はその答えは「共感力」だと思っています。さて、ここで質問です。「共感力」とはどんな力だと思いますか?ちょっと考えてみてください。

共感力というと「自分が、相手の気持ちを理解する力」という意味に思われる方が多いかと思いますが、私は主語が違うと思っています。「相手に、この人だったら私のことを分かってくれると思われる力」だと思うのです。つまり「あなたの気持ちよくわかります」と強く思ったとしても、相手が「いや、そういうんじゃないから」と思ったとしたら、それは共感力がないということです。

例をあげて説明しましょう。某メーカーのPCを私は使っているのですが、その会社は顧客への対応がとてもフレンドリーなことで有名です。ある日、PCに不具合が出てコールセンターの方と電話で話すことになりました。あれこれと障害について話したところ、オペレーターの方が「分かる~!それは超お困りですよね~!」との相づち。

本当に困っていた私は「分かってくれてありがとう」という気持ちにはまったくなりませんでした。独り善がりな共感の気持ちを示しても、ピントがずれていたり、表現によっては「この人は分かってくれている」と思われないばかりか、むしろ「ああ、この人には言っても無駄だ」と心のシャッターをガラガラと閉めたくなってしまうでしょう。

別の角度でお話します。あまり言いたくないのですが、女性は共感力が高いと言われていますが、私はあまりそう思っていません。自分と同類だと思った時は強く共感・賞賛しますが、「この人は違う」と思った瞬間に、違いを間違いだと強く決めつけて攻撃に出るのは女性が多いような気がするからです。

キャリアアップを目指すうえで障害になることとして、「ロールモデルがいない」ということをいう方が多いのもそう考える理由のひとつです。今の時代、頑張って働いて成果を出している女性は見渡せばいろいろいますが、「あの人はXXだから」と自分と違うことを理由に理解を拒んでいる方も少なくないように感じます。もともと、自分とまったく同じ条件の人など絶対にいません。少しでも参考になることを吸収しようとしないのは、とってももったいないことだと思うのです。

キャリアにおいても人生においても、上下左右、全方位的に「この人は分かってくれる」と思われたら最強ですね。グローバル化が進んだ現代ではますます共感力が必要になってきているとひしひしと感じます。では、「相手にこの人は分かってくれる」と思われる共感力とは何かを見ていきましょう。

共感は3つの力 まずは相手の言うことに耳を傾ける

共感力とは、単に自分が相手を分かった気持ちになるのではなく、相手が分かってくれたと思うことだと述べました。そのためにやることをひもといてみると、具体的には、相手の気持ちを受けとめ、相手の真意や事実を確かめ、相手を褒め称えるという行動になるでしょう。つまり、傾聴力、検証力、賞賛力が必要になってくるわけです。それぞれの力をつけるために、具体的に何をするのかをご紹介していきます。

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