フジは、なぜ「ネット炎上」の標的になるのか

「韓流ゴリ押し」はあり得ないのだが…

誰もがうらやむようなステータスと人気を兼ね備えた企業だったフジテレビが、「嫌いなテレビ局」ランキングで断トツの1位になったワケ(撮影:田邉佳介)
かつては民放の雄として名を馳せたフジテレビが、ここ数年苦戦を強いられている。その背景の一つに、ネット世論による激しいバッシングがあった。元フジの制作者で、『フジテレビはなぜ凋落したのか』の著者が詳しく分析する。

 

フジテレビへの抗議デモが2回続けて起きたのは、2011年の夏のこと。2回目の8月21日のデモには、約3500人が参加、「韓流ゴリ押しやめろ」「フジテレビの捏造・偏向報道反対」などのプラカードを掲げて行進した。これは、日本のメディア状況を考えるうえで極めて重要な社会現象である。

デモのターゲットにされたフジテレビ

GALAC』10月号の特集は"ネット炎上"とテレビです

デモのきっかけとなったのは、俳優の高岡蒼甫(現・奏輔)のツイッターであった。

「フジテレビは韓流ドラマを放送し過ぎている」と投稿したことがネットで共感を呼び、2ちゃんねるの掲示板でデモが企画されることになったのだ。

デモには、このようにネットで結集した人たちのほか、元航空幕僚長の田母神俊雄氏が当時会長を務めていた「頑張れ日本!全国行動委員会」や、朝鮮人などに対する排外的言動で知られる「在日特権を許さない市民の会(在特会)」という右派グループも参加した。その様子は、ニコニコ動画やユーチューブで視聴され、フジテレビへの批判はより広く一般の人に認知されるようになった。

デモ参加者が主張していることは、フジテレビには、韓国を持ち上げて日本を貶めるような「反日的」番組内容が多いということ。以下はその例である。

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