日本人が知らない、アフリカ・スーダンの今

スーダン共和国、モハメッド・エルガザーリ公使に聞く

近年、成長が著しいアフリカ市場。だが、その国々の特徴や個性については、日本ではそう詳しく知られていないのではないだろうか。
スーダン共和国はエジプトの南に位置する、アフリカ大陸で3番目に大きい国土を持つ国だ。北部のアラブ系住民と南部のアフリカ系住民の対立、ダルフール地域の紛争など過去数十年にわたり内戦が続いたが、和平合意を経て2011年に南スーダンが分離・独立。アメリカが経済制裁を続ける一方、中国が最大の貿易相手国となるなど、情勢は刻々と変化している。
スーダンの現状や、イスラム文化を持つ国に進出する際の注意点などについて、スーダン共和国のモハメッド・エルガザーリ公使に聞いた。

――スーダンのビジネスマナーについて知るためにいろいろと調べましたが、日本のサイトでは詳しく書かれたものを見つけられませんでした。このインタビューで、スーダンのビジネスについて初めて知る人も多いと思いますよ。

エルガザーリ公使:それは責任重大ですね。

――2011年にJTがスーダンのたばこ会社を買収というニュースがありましたが、JETROによると現在、スーダンに駐在している日本の企業はありません。一昨年の南スーダンの独立でも、中国はすぐに進出して南スーダンの石油に投資をしたと聞きますが、どうして日本は進出しないのでしょうか?

エルガザーリ公使:それは日本の企業の皆さんに聞きたいですね(笑)。スーダンには中国、インド、マレーシア、インドネシアなどアジア各国が進出してきています。

スーダンとしては日本にも来てほしいのですが、日本の企業がスーダンに来ないのです。

FDI(Foreign direct investment in Africa :アフリカへの直接投資)は2%のみで、その2%の半分以上は南アフリカです。スーダン政府もさまざまな努力を行っていますが、日本の企業はなかなか入ってこようとしません。

そこには政治的な問題もあると思います。ご存じのように、アメリカはスーダンに対して通商関係の禁止を行っています。その関係から、日本企業はアメリカと問題が起こることを避けて、進出しないということもあります。しかし、日本がそうして躊躇している間に、中国やほかの国はどんどん進出してビジネスを行い、大きな利益を上げています。

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