――スーダンのビジネスマナーについて知るためにいろいろと調べましたが、日本のサイトでは詳しく書かれたものを見つけられませんでした。このインタビューで、スーダンのビジネスについて初めて知る人も多いと思いますよ。
エルガザーリ公使:それは責任重大ですね。
――2011年にJTがスーダンのたばこ会社を買収というニュースがありましたが、JETROによると現在、スーダンに駐在している日本の企業はありません。一昨年の南スーダンの独立でも、中国はすぐに進出して南スーダンの石油に投資をしたと聞きますが、どうして日本は進出しないのでしょうか?
エルガザーリ公使:それは日本の企業の皆さんに聞きたいですね(笑)。スーダンには中国、インド、マレーシア、インドネシアなどアジア各国が進出してきています。
スーダンとしては日本にも来てほしいのですが、日本の企業がスーダンに来ないのです。
FDI(Foreign direct investment in Africa :アフリカへの直接投資)は2%のみで、その2%の半分以上は南アフリカです。スーダン政府もさまざまな努力を行っていますが、日本の企業はなかなか入ってこようとしません。
そこには政治的な問題もあると思います。ご存じのように、アメリカはスーダンに対して通商関係の禁止を行っています。その関係から、日本企業はアメリカと問題が起こることを避けて、進出しないということもあります。しかし、日本がそうして躊躇している間に、中国やほかの国はどんどん進出してビジネスを行い、大きな利益を上げています。
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