日本人が知らない、アフリカ・スーダンの今 スーダン共和国、モハメッド・エルガザーリ公使に聞く

✎ 1〜 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

例えばコップなどを左手で持ってしまったら、その場にいる全員がその人を見て、生理的に不快感を感じるでしょう。左手でつかんで食べるのもダメです。

カジュアルな場であれば、食べる前にきれいに手を洗って手で食べ、食べ終わった後にまた洗います。外国人であればフォークをくださいと言ってもいいけれど、フォークを持っていない家もあると思います。できればスーダン流に、右手で食べることをお勧めします。

ビジネスでの会食だとホテルなどのウェスタンスタイルの場で行うので、ナイフとフォークがありますが、その時にも私は切る時は両手を使いますが、食べる時にはフォークを右手に持ち替えて右手だけで食べます。

――部屋に入るときなども、右足から入ると聞きました。

エルガザーリ公使:はい。部屋に入るときに「よし、右足だ!」と意識するわけではありませんが、自然と右足が先に出ます。

――すべて「右」「右」と思っていればいいのですね。

エルガザーリ公使:そうです。たとえば、座った状態で自己紹介が始まるときも、ホストから見て右側の人から始まり、その次はその人の右の人です。

座る場所もホストやいちばん立場が上の人の右側が上席です。ただ、同じレベルの人であれば、向かい合わせに座ります。

――会食などの際はどんな服装にすればいいですか?

エルガザーリ公使:ビジネスであれば、日本と同じような格好で大丈夫です。ただ、女性が肌を出すことは周りの人にとっても、その本人にとっても侮辱的な行為になりますので、短いスカートや肌が出すぎている服は避けてください。スーダンの女性はトーブで頭を覆うことが多いですが、外国人はそこまではしなくても大丈夫です。

男性は、ターバンやジャラビーヤという衣装を身につけています。もしそこでもスーダン人に溶け込みたければ、ぜひジャラビーヤを着てください。日本人の方がジャラビーヤを着て入ってきたら、みんな喜び、「一緒に写真を撮ろう!」と言って盛り上がり、ミーティングは和やかにスタートするでしょう。

次ページジョークが通じない日本人
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事