人に招かれたときの食事に関して言うと、スーダンの人は詳細にこだわらないので、何が好みかなどは聞かず、とにかく作って出します。その際には料理の説明をされたらすべてに口をつけて下さい。スーダンの人はもっと食べることを勧めて来ますから、お代わりを絶対にすること、3回ぐらいするのがよいでしょう。
朝7時半始業、15時退社
――スーダンでは食事の時間が日本とは違いますよね。
エルガザーリ公使:そうなのです。スーダンでは、朝起きてすぐにはあまり食べません。朝は紅茶のみか、紅茶とクッキーぐらいです。
スーダンの始業時間は朝7時半から8時と早いのですが、朝食は10時から11時にオフィスや、オフィスの近くのレストランで食べます。その後また働き、14時とか15時に仕事が終わり、家に帰ります。
16時ぐらいがランチの時間で、そこでとてもたくさん食べるのです。
夕食は21時ぐらい。もし誰かに夕食に誘われたら、20時ぐらいに家に行っても夕食が始まるのは21時だと思って下さい。とはいえ、スーダン人はほかの人の文化に合わせるようにしますので、誘う相手が西洋の人や日本の人であれば、19時半や20時から始めるなど臨機応変にします。私も今では、日本式に朝食をちゃんと食べるようになりました。
――最後にこれから日本に期待することを教えてください。
スーダンの人は日本製品をたくさん持っていて、その「質」のよさから日本の製品が大好きです。車、家、冷蔵庫、テレビなどが日本製です。でもマーケットはあるのに、日本企業が入ってこないのです。日本の企業は、話はいろいろとするのですが、実際に動かないのが現状です。
スーダンには資源がありますし、すでに多くの外資が入ってきているのでビジネスの環境も整ってきています。インセンティブが与えられますし、税などの優遇があるフリーゾーンもあります。
実は1977年~1980年頃には日本の企業もスーダンに入っていたことがあり、キナナシュガーというサトウキビを扱っていました。日本は中国が入ってくるずっと前からスーダンとのビジネスの経験がある国なのです。
スーダンはCOMESA (東南部アフリカ市場共同体)に入っていますので、スーダンに進出すればCOMESAの加盟国との貿易も可能になります。進出する際には、どこからスタートするかがとても重要になりますので、大きな話であれば商工会議所のトップなどにアプローチし、いいローカルパートナーを見つけてください。
(撮影:今井康一)
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